ベルクソン読本 〈新装版〉

A5判 / 336ページ / 並製 / 価格 3,850円 (消費税 350円) 
ISBN978-4-588-12133-3 C1010 [2013年05月 刊行]

内容紹介

伝統的哲学への根本的かつ全面的な批判を展開して、サルトル、メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、デリダ等々、20世紀の哲学に測り知れない影響をもたらし、現代思想の展開の軸となったベルクソンの思想を再検討し、ベルクソン・ルネサンスをめざすガイドブック。

著訳者プロフィール

久米 博(クメ ヒロシ)

元・立正大学教授

中田 光雄(ナカタ ミツオ)

筑波大学名誉教授

安孫子 信(アビコ シン)

法政大学教授

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第 I 部 ベルクソンと現代
いま、ベルクソンを読む──記憶・文学・忘却
ベルクソンと現代──現前、脱去、痕跡、控除、反攻、生起
「ベルクソンと現代」小考

第 II 部 ベルクソン哲学の諸問題
記憶と知覚の二元論
ベルクソンの存在論
自由と社会──個体性と生命の問題
ベルクソンにおける人間と宗教
「知性の発生」と科学論──『創造的進化』読解のために
ベルクソンと美学問題
ベルクソンにおける言語問題──習慣の言語と創造の言語

第 III 部 ベルクソンと哲学史
ベルクソンとプロティノス
ベルクソンと十六世紀キリスト教神秘主義──十字架の聖ヨハネを中心に
ベルクソンと十七世紀の哲学──デカルト、スピノザ、ライプニッツ
ベルクソンと十八世紀哲学──ルソーとカントを巡って
ベルクソンと十九世紀哲学

第 IV 部 ベルクソンと現代思想
ベルクソンとサルトル
メルロ=ポンティのベルクソン読解──「流産した現象学」から「存在直観の学」へ
ベルクソンとフッサール
実在と存在=無──ベルクソンとハイデガー
ベルクソンとレヴィナス
ベルクソンとデリダ
ベルクソンとドゥルーズ
ベルクソン生命論と現代科学
ベルクソンと小林秀雄──信じることと苦悩すること

ベルクソン著作解題・研究紹介
I ベルクソンの著作
II 主要著作の解題
III 研究紹介

世界におけるベルクソン研究の現在

人名索引
事項索引

[執筆者紹介] *は編者

久米 博(クメ ヒロシ)  *

中田 光雄(ナカタ ミツオ)  *

安孫子 信(アビコ シン)  *

石井 敏夫(イシイ トシオ)
前・慶應義塾大学助教授(2005年11月逝去)

清水 誠(シミズ マコト)
武蔵大学名誉教授(2009年逝去)

山形 賴洋(ヤマガタ ヨリヒロ)
大阪大学名誉教授(2010年逝去)

岩田 文昭(イワタ フミアキ)
大阪教育大学教授

杉山 直樹(スギヤマ ナオキ)
学習院大学教授

上村 博(ウエムラ ヒロシ)
京都造形芸術大学教授

内藤 純郎(ナイトウ ジュンロウ)
元・横浜市立大学教授(2011年逝去)

中村 弓子(ナカムラ ユミコ)
お茶の水女子大学名誉教授

戸島 貴代志(トシマ キヨシ)
東北大学教授

加國 尚志(カクニ タカシ)
立命館大学教授

箱石 匡行(ハコイシ マサユキ)
岩手大学名誉教授 

松葉 祥一(マツバ ショウイチ)
神戸市看護大学教授

中 敬夫(ナカ ユキオ)
愛知県立芸術大学教授

合田 正人(ゴウダ マサト)
明治大学教授

越門 勝彦(コエモン カツヒコ)
宮城学院女子大学准教授

檜垣 立哉(ヒガキ タツヤ)
大阪大学大学院教授

守永 直幹(モリナガ ナオミキ)
宇都宮大学・拓殖大学非常勤講師

根田 隆平(コンダ リュウヘイ)
群馬大学講師

藤田 尚志(フジタ ヒサシ)
九州産業大学専任講師