ものと人間の文化史 146
春の七草

四六判 / 272ページ / 上製 / 価格 2,860円 (消費税 260円) 
ISBN978-4-588-21461-5 C0321 [2008年12月 刊行]

内容紹介

古来「七草粥」は春の到来を祝い、新年の息災を願う行事としてひろく親しまれてきた。厳しい冬の季節に芽吹く若菜に大地の生命力を感じ、食生活の中に巧みに取り入れてきた古人たちの知恵を探り、七草をめぐる故事来歴を渉猟する。また、七種の植物それぞれの生態と食法、栽培法やその他の利用法など、七草と日本人のかかわりの足跡を辿りつつ、忘れられた日本文化の伝統を甦らせる。

目次

 まえがき

第一章 春の七草

第二章 セリ(芹)

第三章 ナズナ(菁)

第四章 ハハコグサ=ゴギョウ(母子草・御行)

第五章 ハコベ(繁縷)

第六章 タビラコ=ホトケノザ(田平子・仏の座)

第七章 カブ=スズナ(蕪・菘)

第八章 ダイコン=スズシロ(大根・清白)

 参考文献

 あとがき