小局からのお知らせ

『水都学 III』著作権侵害についてのお詫び

読者へのお知らせ

陣内秀信・高村雅彦 編
『水都学Ⅲ 特集 東京首都圏 水のテリトーリオ』
著作権侵害についてのお詫び

 このたび、2015年2月に小局より刊行いたしました上記書籍において、一部重大な著作権侵害とみなすべき記述が含まれていたことが、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団のご指摘により発覚いたしました。
 該当箇所は、岡本哲志著「論文3 東京湾を中心とした〈海域〉」中の第2節(全3節)、「東京湾内の海上ネットワーク」(87~98頁)であり、当該節の記述が2014年1月に刊行されました展覧会図録『港をめぐる二都物語 江戸東京と横浜』(公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団発行、横浜都市発展記念館・横浜開港資料館編、吉﨑雅規執筆)のストーリー・構想をそのまま採用し、細部の表現にいたるまで同書の記述に酷似する内容となっております。
 しかしながら、出版に至る段階で編者および版元のいずれも問題を把握することができず、結果として吉﨑様ならびに横浜都市発展記念館・横浜開港資料館様の知的財産権に大きな損害を与える結果となってしまいました。
 今回の岡本哲志氏の行為は、研究者としての倫理に背く行為であり、さらには学問的営為そのものの信頼を損なう事態であります。学術書版元としての至らなさを大変深く反省致しております。
 つきましては、ここに読者の皆さまに問題をご報告させていただきますとともに、同館館長の上山和雄様、吉﨑雅規様、そして関係各位の皆さまに衷心よりお詫びを申し上げます。近々に編者・著者との協議の上、信用回復のために必要な措置をとれるよう対応を進めて参る所存です。また、今後はこのような事態が生じませんよう細心の注意を払って参りますので、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

 2015年8月19日

                    一般財団法人 法政大学出版局

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ご報告

 その後、信用回復のための措置として、関係各位のご了解のもと、下記のような対応を進めております。

1)上記の「お詫び」を印刷したシールを作成し、『水都学III』冒頭、第2ページ目に貼付できるようにいたしました。

2)同書の献本先の皆様、すでにご所蔵いただいた各図書館、現在在庫いただいている各書店に、可能な範囲でシールをお送りさせていただきました。あるいは、シール貼付済の本と交換させていただけるよう、お願いいたしました。

3)2016年春刊行予定『水都学V』に、あらためて小局および編者からのお詫びを掲載いたします。

 なお、『水都学III』を個人でご購入いただきました皆様にも、個別にシールをお送りすることができますので(送料は小局負担)、誠にお手数をおかけしますが、小局までご連絡をくださいますようお願い申し上げます。
 直接の関係者の皆様、また本件に関して報道を通じてご心配をおかけした皆様には、あらためて心よりお詫びを申し上げます。何とぞよろしくお願い申し上げます。

 2015年9月18日

                   一般財団法人 法政大学出版局