叢書・ウニベルシタス 940
ギヨーム・ポステル
異貌のルネサンス人の生涯と思想
ウィリアム・J.ブースマ:著, 長谷川 光明:訳
四六判 / 406ページ / 上製 / 価格 5,390円 (消費税 490円)
ISBN978-4-588-00940-2 C1322 [2010年07月 刊行]
ISBN978-4-588-00940-2 C1322 [2010年07月 刊行]
ルネサンスという時代が突きつけたあらゆる問題に生真面目に対峙し、碩学にして狂人とさえ呼ばれたギヨーム・ポステル。その生涯と思想の全貌を包括的・体系的に論じた唯一の研究書。預言者にして理性至上主義者、地理学者にして歴史学者、イエズス会士にしてアンチ教皇、世界和合論者にして終末論者でもあったポステルを論じて、万華鏡のように多彩かつ矛盾に満ちたルネサンスの研究に大きく貢献する。〔歴史・思想〕
ウィリアム・J.ブースマ(ブースマ,ウィリアム・J.)
ミシガン州アナーバーに生まれる.1950年ハーバード大学で博士号を取得,1957年から1991年まで,カリフォルニア大学バークレー校史学部教授として14世紀から17世紀のヨーロッパ文化史を担当した.同時に,アメリカ歴史協会会長,イタリア歴史学会会長,アメリカ芸術科学アカデミー特別会員,アメリカ哲学協会特別会員を歴任した.2004年3月死去.享年80歳.本書以降の著作に,The Interpretation of Renaissance Humanism, 1959; Venice and the Defense of Republican Liberty, 1968; The Culture of Renaissance Humanism, 1973; John Calvin, 1988; A Usable Past, c1990; The Waning of the Renaissance, c2000がある.
長谷川 光明(ハセガワ ミツアキ)
1968年に生まれる.東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了.元学術振興会特別研究員.現在,首都大学東京・駒澤大学講師.主要研究テーマは,大航海時代の文学・思想・イメージの歴史.主要論文に『ギヨーム・ポステル「世界の驚異」(1553)研究──東西インドの発見と万物復元』(東京都立大学博士論文,2002)など.訳書にマルチネス・ド・パスカリ,ルイ=クロード・ド・サン=マルタン『秘教の言葉』(共訳,国書刊行会,2008),ミシュレ『フランス史 II』(共訳,藤原書店,2010)など.
※上記内容は本書刊行時のものです。 序
第一章 ギヨーム・ポステルの経歴
第二章 ポステルの読書
第三章 主流の伝統
──聖アウグスティヌス、聖フランチェスコ、
ライモンドゥス・ルルス
第四章 秩序の諸原理
第五章 仲保と預言
──ポステル思想の神秘主義的側面と心理学的側面
第六章 教会と世界
第七章 行動計画
第八章 歴史のパターン
結 語
訳者あとがき
原 注
文献解説
索 引
第一章 ギヨーム・ポステルの経歴
第二章 ポステルの読書
第三章 主流の伝統
──聖アウグスティヌス、聖フランチェスコ、
ライモンドゥス・ルルス
第四章 秩序の諸原理
第五章 仲保と預言
──ポステル思想の神秘主義的側面と心理学的側面
第六章 教会と世界
第七章 行動計画
第八章 歴史のパターン
結 語
訳者あとがき
原 注
文献解説
索 引