叢書・ウニベルシタス 253
言語の牢獄 〈新装版〉
構造主義とロシア・フォルマリズム

四六判 / 292ページ / 上製 / 価格 3,190円 (消費税 290円) 
ISBN978-4-588-09968-7 C1390 [2013年10月 刊行]

内容紹介

該博な文献渉猟と透徹した分析により、構造主義とフォルマリズムに共通する可能性と限界を抉り出し、言語決定論を超えて社会意識と歴史を救済する方法を模索する。

著訳者プロフィール

F.ジェイムソン(ジェイムソン フレドリック)

(Fredric Jameson)
1934年生まれ。アメリカのイェール大学のほかにフランスとドイツの大学で学び、イェール大学、カリフォルニア大学(サンタ・バーバラ校)教授などを経て、現在デューク大学ウィリアム・A・レイン Jr記念講座教授。アメリカを代表するマルクス主義文学批評とポストモダニズム理論の実践家。著書に、『サルトル:回帰する唯物論』、『弁証法的批評の冒険:マルクス主義と形式』、『攻撃性の寓話:ファシストとしてのモダニスト、ウィンダム・ルイス』、『政治的無意識:社会的象徴行為としての物語』、『のちに生まれる者へ:ポストモダニズム批判への途1971–1986』、『時間の種子:ポストモダンと冷戦以後のユートピア』、『カルチュラル・ターン』、『近代という不思議:現在の存在論についての試論』、編著に『民族主義・植民地主義と文学』など。

川口 喬一(カワグチ キョウイチ)

1932年北海道生まれ。筑波大学名誉教授(文学博士)。著書に『ベケット:豊饒なる禁欲』(冬樹社)、『イギリス小説の現在』(研究社出版)、『小説の解釈戦略:「嵐が丘」を読む』(福武書店)、『現在の批評理論』(全3巻)(共編)、『イギリス小説入門』、『文学の文化研究』(編著)、『「ユリシーズ」演義』、『最新 批評用語辞典』(共編著)(以上、研究社出版)、『昭和初年の「ユリシーズ」』、『「嵐が丘」を読む:ポストコロニアル批評から「鬼丸物語」まで』(以上、みすず書房)、訳書にベケット『蹴り損の棘もうけ』、『マーフィー』(以上、白水社)、ソンタグ『ラディカルな意志のスタイル』(晶文社)、ヒース『セクシュアリティ:性のテロリズム』(勁草書房)、ハッチオン『ポストモダニズムの政治学』、カンプス編『唯物論シェイクスピア』(以上、法政大学出版局)、サザーランド『ヒースクリフは殺人犯か?』、『現代小説38の謎』(以上、みすず書房)、イーグルストン『「英文学」とは何か:新しい知の構築のために』(研究社)など。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき

Ⅰ 言語モデル
Ⅱ フォルマリズムの冒険
Ⅲ 構造主義の冒険

原注
訳注
訳者あとがき
索引
参考文献