ものと人間の文化史 115
柿渋(かきしぶ)

四六判 / 294ページ / 上製 / 価格 3,190円 (消費税 290円) 
ISBN978-4-588-21151-5(4-588-21151-X) C0320 [2003年10月 刊行]

内容紹介

染料・塗料をはじめ生活百般の必需品であった柿渋の伝承を記録し,文献資料をもとにその製造技術と利用の実態を明らかにして,忘れられた豊かな生活技術を見直す。

目次

はじめに

第一章 柿渋の生産と利用の歴史
  一 近世の文献資料にみる柿渋
  二 近世以前の文献資料にみる柿渋
  三 柿渋の呼称――柿油・柿漆・柿喓じめに

第一章 柿渋の生産と利用の歴史
  一 近世の文献資料にみる柿渋
  二 近世以前の文献資料にみる柿渋
  三 柿渋の呼称――柿油・柿漆・柿膠

第二章 柿渋の伝統的利用法
  一 漁網と柿渋
  二 木製容器と柿渋
  三 衣類と柿渋
  四 和紙製品と柿渋
  五 建築塗料としての柿渋
  六 醸造用資材の柿渋
  七 養蚕と柿渋
  八 民間療法における柿渋
  九 毒流し漁法と柿渋

第三章 古い歴史をもつ柿渋屋を訪ねて
  一 京都・南山城地方
  二 京都・渋新老舗
  三 大阪・大阪西川商店
  四 広島・尾道市「丸三商店」
  五 岐阜・揖斐川町
  六 聞き取り調査を終えて

第四章 備後、富山における柿渋の生産と利用
  一 備後の柿渋
  二 戸山の柿渋

第五章 柿渋造りの伝統的技術
  一 伝統的な柿渋製造法にみる「技術」
  二 柿渋製造の試み

第六章 これからの時代の柿渋
  一 柿渋の化学特性
  二 現代の柿渋の利用
  三 今後の柿渋の利用の可能性

引用文献

あとがき