ものと人間の文化史 132
まな板

四六判 / 370ページ / 上製 / 価格 3,520円 (消費税 320円) 
ISBN978-4-588-21321-2(4-588-21321-0) C0320 [2006年03月 刊行]

内容紹介

日本,アジア,ヨーロッパ各地のフィールド調査と考古・文献・絵画・写真資料をもとに,まな板の素材・構造・使用法を分類し,多様な食文化とのかかわりをさぐる。

目次

  緒  言

第一章 俎・まな板の起源と中国における展開
  一 はじめに
  二 まな板を使用する地域と使用しない地域
  三 俎・まな板の定義と文字表記
  四 古代中国の俎
  五 古代中国のまな板
  六 古代中国の案・几と俎の関係

第二章 日本の古代から中世に使用された俎・まな板
  一 はじめに
  二 古代の俎・まな板
  三 中世の俎・まな板

第三章 日本の近世に使用された俎・まな板
  一 はじめに
  二 専門の包丁師が使用したまな板
  三 家庭生活で使用したまな板
  四 調度として備えられたまな板
  五 座姿勢から立姿勢への変化とまな板
  六 中世から近世の絵画資料に見られるまな板の形状

第四章 日本の近代に使用されたまな板
  一 はじめに
  二 明治時代のまな板
  三 大正時代のまな板
  四 昭和前期のまな板
  五 生活改善運動とまな板

第五章 世界のまな板文化
  一 はじめに
  二 日本の儀式で使用される俎
  三 日本各地の資料館・個人が所蔵するまな板
  四 東アジア、東南アジアのまな板
  五 中央アジアのまな板
  六 西アジアのまな板
  七 ヨーロッパのまな板
  八 まな板の分類と日本のまな板が持つ特性

第六章 現代のまな板
  一 はじめに
  二 昭和二十年代から四十年代の台所とまな板
  三 現代の木製まな板
  四 現代のプラスチック製まな板
  五 まな板の使用法
  六 ステンレス製流し台とまな板
  おわりに

  注
  〈資料〉市販されているまな板の形状、材質、値段
  あとがき