公衆浴場への賛歌、酒宴での大失態、かなわぬ恋の恨み言、さらには男女と男同士どちらの性愛のほうが素晴らしいかをめぐる論争まで、二〇〇〇年前に生きた人々の声を収めた『ギリシア詞華集』──古典詩翻訳の名手がそのエッセンスを満載して贈る、軽妙洒脱で楽しい古代ギリシア日常・ガイド。「酒」、「性」、「死」など、六つのテーマに沿って、今と変わらぬ人々の生活が赤裸々に映し出される。
沓掛 良彦(クツカケ ヨシヒコ)
1941年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京外国語大学名誉教授。専門は西洋古典文学。著訳書に『サッフォー――詩と生涯』(平凡社、1988年、のち水声社、2006年)、『エラスムス――人文主義の王者』(岩波書店、2014年)、『黄金の竪琴――沓掛良彦訳詩選』(大和プレス、2015年、読売文学賞受賞)、『ギリシア詞華集』全4巻(西洋古典叢書)、(京都大学学術出版会、2015-17年)など多数。
※上記内容は本書刊行時のものです。 はじめに「詩(うた)は世につれ、世は詩(うた)につれ」
―生の鏡としての『ギリシア詞華集』―
Ⅰ 暮 事物描写に映し出される世界
Ⅱ 笑 諷刺と嘲笑から透けて見えるもの
Ⅲ 祈 神に告げる生の軌跡
Ⅳ 酒 酒宴・飲酒の讃歌
Ⅴ 性 めくるめく愛の絵巻を繙く
Ⅵ 死 人生の万華鏡
おわりに
あとがき
―生の鏡としての『ギリシア詞華集』―
Ⅰ 暮 事物描写に映し出される世界
Ⅱ 笑 諷刺と嘲笑から透けて見えるもの
Ⅲ 祈 神に告げる生の軌跡
Ⅳ 酒 酒宴・飲酒の讃歌
Ⅴ 性 めくるめく愛の絵巻を繙く
Ⅵ 死 人生の万華鏡
おわりに
あとがき
書評掲載
「北國新聞」(2017年7月29日付)「四國新聞」 (2017年7月30日付)山梨日日新聞(2017年8月6日付)にて紹介されました。
「出版ニュース」(2017年9月上旬号)にて紹介されました。