20世紀後半の最大の作曲家の一人、アンリ・デュティユー(1916年生)。その生い立ちから、芸術家としての自己形成、同時代の偉大な作曲家・指揮者たちとの出会い、文学・オペラをめぐる思索までの全貌を、戦中・戦後ヨーロッパ社会の記憶のなかで語り尽くした、決定版の芸術的回想録。デュティユーをめぐる本邦初で唯一の書物であり、詳細な作品・文献目録、ディスコグラフィーなどを付す。
クロード・グレイマン(グレイマン,C.)
音楽編集者・ジャーナリスト。往年のフランス3(公共放送)の音楽評論家で,『オペラ・アンテルナショナル』『キャンゼーヌ・リテレール』『エスプリ』誌などに寄稿。ビゼーの書簡集を紹介するなど,数々の音楽書を手がけている。
木下 健一(キノシタ ケンイチ)
1951年東京生まれ.1971年より2006年までパリ在住.パリ第10大学修士(哲学),同第3大学博士課程修了(演劇学).1980年代半ばより演劇および音楽部門におけるジャーナリスト,評論活動.演劇部門では『テアトロ』『ユリイカ』『劇場芸術』各誌など,音楽部門では『レコード芸術』『音楽の友』『音楽芸術』『音楽現代』『今日の音楽』『ふらんす』『モーストリー・クラシック』『NHK交響楽団フィルハーモニー』各誌,『毎日新聞』,日本R・ワーグナー協会,日本R・シュトラウス協会各年報その他に定期的に寄稿.1990年代末よりハイテク,メディア・ジャーナリスト(『映像新聞』『週刊ASCIIマガジン』誌など).
※上記内容は本書刊行時のものです。