パッケージから配信へというビジネスモデルの転換によって、いま音楽産業は大きな転換期を迎えている。いったい、音楽産業はどのような方向に向かっていくのだろうか。本書は、人間と切り離すことのできない音楽を文化的財と捉え直し、その理論的な考え方を紹介しつつ、東京をはじめ、京阪神、福岡、札幌、仙台、沖縄などのコンテンツ産業の歴史と地域復興のあり方を具体的に考察する。【音楽・文化産業論】
中村伊知哉ほか著『日本のポップパワー』(日本経済新聞社、2006年)、中牧弘充ほか編『価値を創る都市へ』NTT出版、2008年)