新型コロナ禍とともに幕を開けた2020年代。深刻な環境危機や経済的貧困の拡大のなかで問われているのは、マジョリティの内側からの変容であり、政治的主体化ではないか。人々を分断し統治する新自由主義の価値観、性差別や民族差別、優生思想がもたらす複合的な暴力を解体すること、〈棄民〉の政治に抗うことが世界同時的な課題となっている今、新しい民主社会への知恵をさぐる。待望の第2号!
杉田 俊介(スギタ シュンスケ)
1975年神奈川生。批評家。『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『無能力批評』(大月書店)、『安彦良和の戦争と平和』(中公新書ラクレ)、『ドラえもん論』(Pヴァイン)、『人志とたけし』(晶文社)。
櫻井 信栄(サクライ ノブヒデ)
1974年神奈川生。日本文学研究者、日本語教師、韓国語翻訳者。小説「吃音小説」(『三田文学』1999年冬季号)、共著『在日コリアン文学と祖国』(建国大学校アジア・ディアスポラ研究所)、論文「金鶴泳文学と民族差別について」(『日本文化学報』64)。
川村 湊(カワムラ ミナト)
1951年、北海道生。文芸批評
家。法政大学名誉教授。著書『異郷の昭和文学』(岩波新書)、『戦争の谺』(白水社)、『韓国・朝鮮・在日を読む』『震災・原発文学論』(インパクト出版会)、『新型コロナウイルス人災記』(現代書館)、『川村湊自撰集』全五巻(作品社)。
藤原 侑貴(フジワラ ユウキ)
1989年東京生。作家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。小説「通りゃんせ」(第30回織田作之助青春賞)、「帰郷」(第32回日大文芸賞佳作受賞)、紀行文「アジアの細道」(『対抗言論』1号)。
※上記内容は本書刊行時のものです。はじめに
共同討議 文学はいま何に「対抗」すべきか?
温又柔×木村友祐×杉田俊介×櫻井信栄
■特集1 差別の歴史を掘り下げる
江戸思想史とアジアの近代──日本人と差別の歴史
子安宣邦氏インタビュー 聞き手=杉田俊介
帝国のタイムライン
「ひろしまタイムライン」とポストコロニアル・メランコリア
ケイン樹里安
差別への問い
川口好美
桜桃の家族
川村湊
座談会 在日コリアン文学15冊を読む
康潤伊×櫻井信栄×杉田俊介
アフロペシミズムと〈在日〉の思想を読む
高橋若木
ハリエットとアイダ──差別と闘った奴隷の娘たち
篠森ゆりこ
小説 日本人こわい
櫻井信栄
■特集2 性と障害と民主主義
中心をつくらない社会運動?──デザイン、フェミニズム、複合差別
宮越里子さんインタビュー 聞き手=杉田俊介
わたしと政治──声はどこから聞こえてくるのか?
岡野八代
家族や専門職に「殺させる」社会に抗う
──「大きな絵」を見据えながら「小さな物語」に耳を澄ませる
児玉真美
見えないバックラッシュ──障害のある人たちをめぐるテン年代の諸相
堤拓哉
とまどいを抱える──メンズリブ運動の歴史と再解釈をめぐって
尾﨑俊也×西井開
僕が誰かの声を聴くことはできるか
まくねがお
〈恋愛〉という物語の呪縛
倉数茂
意識的に泣く
白岩玄
■特集3 二〇二〇年代の世界認識のために
ゼロ年代〜二〇一〇年代の批評/運動をめぐって──差別・階級・慰霊と民主主義の現在
高橋若木×杉田俊介
脱出口を開く──「人間以後」の未来へ
篠原雅武
民主主義の自己修復的性質について──お祭りデモクラシーと語学学校デモクラシー
山本圭
時間への関与と現代日本におけるメンバーシップの境界
髙谷幸
コロナ禍で顕在化した行政による「住所不定者」差別
稲葉剛
小説 ビザラン挽歌
藤原侑貴
【表紙写真】 松岡一哲
【本文写真】 池野詩織(001, 002, 010–011, 051, 209, 293頁)
【デザイン・装丁】 宮越里子
共同討議 文学はいま何に「対抗」すべきか?
温又柔×木村友祐×杉田俊介×櫻井信栄
■特集1 差別の歴史を掘り下げる
江戸思想史とアジアの近代──日本人と差別の歴史
子安宣邦氏インタビュー 聞き手=杉田俊介
帝国のタイムライン
「ひろしまタイムライン」とポストコロニアル・メランコリア
ケイン樹里安
差別への問い
川口好美
桜桃の家族
川村湊
座談会 在日コリアン文学15冊を読む
康潤伊×櫻井信栄×杉田俊介
アフロペシミズムと〈在日〉の思想を読む
高橋若木
ハリエットとアイダ──差別と闘った奴隷の娘たち
篠森ゆりこ
小説 日本人こわい
櫻井信栄
■特集2 性と障害と民主主義
中心をつくらない社会運動?──デザイン、フェミニズム、複合差別
宮越里子さんインタビュー 聞き手=杉田俊介
わたしと政治──声はどこから聞こえてくるのか?
岡野八代
家族や専門職に「殺させる」社会に抗う
──「大きな絵」を見据えながら「小さな物語」に耳を澄ませる
児玉真美
見えないバックラッシュ──障害のある人たちをめぐるテン年代の諸相
堤拓哉
とまどいを抱える──メンズリブ運動の歴史と再解釈をめぐって
尾﨑俊也×西井開
僕が誰かの声を聴くことはできるか
まくねがお
〈恋愛〉という物語の呪縛
倉数茂
意識的に泣く
白岩玄
■特集3 二〇二〇年代の世界認識のために
ゼロ年代〜二〇一〇年代の批評/運動をめぐって──差別・階級・慰霊と民主主義の現在
高橋若木×杉田俊介
脱出口を開く──「人間以後」の未来へ
篠原雅武
民主主義の自己修復的性質について──お祭りデモクラシーと語学学校デモクラシー
山本圭
時間への関与と現代日本におけるメンバーシップの境界
髙谷幸
コロナ禍で顕在化した行政による「住所不定者」差別
稲葉剛
小説 ビザラン挽歌
藤原侑貴
【表紙写真】 松岡一哲
【本文写真】 池野詩織(001, 002, 010–011, 051, 209, 293頁)
【デザイン・装丁】 宮越里子
■執筆者
温又柔(オン ユウジュウ)
1980年台北市生。小説家。『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)で第37回織田作之助賞。著書 『台湾生まれ 日本語育ち』『来福の家』(白水社)、『真ん中の子どもたち』(集英社)、『空港時光』(河出書房新社)、『「国語」から旅立って』(新曜社)、往復書簡『私とあなたのあいだ』(明石書店)。
木村友祐(キムラ ユウスケ)
1970年青森県生。小説家。郷里八戸の方言を取り入れた『海猫ツリーハウス』(集英社)でデビュー。『聖地Cs』『野良
ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)、『イサの氾濫』『幸福な水夫』(未來社)、『幼な子の聖戦』(集英社)、往復書簡『私とあなたのあいだ』(明石書店)。
子安宣邦(コヤス ノブクニ)
1933年生。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著書『日本近代思想批判』『江戸思想史講義』『漢字論』(岩波書店)、『「近代の超克」とは何か』(青土社)、『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『仁斎論語』上・下(ぺりかん社)、『「維新」的近代の幻想』(作品社)。
ケイン樹里安(ケイン ジュリアン)
1989年名古屋生。大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻社会学専修後期博士課程単位取得退学。社会学、カルチュラル・スタディーズが専門の研究員・非常勤講師。WEBメディアHAFU TALK(ハーフトーク共同代表)。共編著『ふれる社会学』(北樹出版)。
川口好美(カワグチ ヨシミ)
1987年大阪生。文芸批評。「不幸と共存──シモーヌ・ヴェイユ試論」で第60回群像新人評論賞受賞。今年、在住の静岡県川根本町に図書館&絵本屋&おもちゃ屋&遊び場&カフェ「てんでんこ」をオープン予定。
康潤伊(カン ユニ)
1988年東京生。専門は在日朝鮮人文学、日本近現代文学。共編著『わたしもじだいのいちぶです──川崎桜本・ハルモニたちがつづった生活史』(日本評論社)、論文「となりあう承認と排除」(『日本近代文学』101)。
高橋若木(タカハシ ワカギ)
1980年埼玉県生。大学講師。論文「収容所なき社会と移民・難民の主体性」(『対抗言論』1号)、共著『社会はどう壊れていて、いかに取り戻すのか』(同友館)。
篠森ゆりこ(シノモリ ユリコ)
翻訳家。著書 『ハリエット・タブマン──彼女の言葉でたどる生涯』(法政大学出版局)。訳書イーユン・リー 『千年の祈り』(新潮社)、『さすらう者たち』(河出書房新社)、Ch.アンダーソン 『ロングテール』(早川書房)、M.ロビンソン『ハウスキーピング』(河出書房新社)。
宮越里子(ミヤコシ サトコ)
1981年神奈川生。デザイナー。『ミュージック・マガジン』、『BLの教科書』、『AERA×LUMINE』、『ウーマン・イン・バトル~自由・平等・シスターフッド!~』、あっこゴリラ『GRRRLISM』。フェミニズムZINE『NEW ERA Ladies』編集・デザイン担当。
岡野八代(オカノ ヤヨ)
1967年松阪生。同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教員。西洋政治思想史・フェミニズム理論。『ケアするのは誰か』(白澤社)、『戦争に抗する』(岩波書店)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)。
児玉真美(コダマ マミ)
1956年生。フリーライター。『海のいる風景──重症心身障害
のある子どもの親であるということ』『殺す親 殺させられる親──重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行』(生活書院)、『私たちはふつうに老いることができない』(大月書店)。
堤拓哉(ツツミ タクヤ)
1989年東京生。障害者芸術批評。早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系卒。ハードコア・インディペンデント批評誌『アラザル』同人。介護の専門新聞記者・編集者。
尾﨑俊也(オザキ シュンヤ)
1989年鳥取市生。立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員。博士(人間科学)。社会病理学・男性学。論文「モダニティの社会学から接近する
DV加害研究──個人化と男性性」(『現代の社会病理』33号、2018年)。
西井開(ニシイ カイ)
1989年大阪生。立命館大学人間科学研究科博士後期課程。日本学術振興会特別研究員(DC2)。専攻は臨床社会学、男性学。臨床心理士。共著『モテないけど生きてます──苦悩する男たちの当事者研究』(青弓社)。
まくねがお
1980年札幌生。メンズリブ・グループ「ごめんねギャバン@
札幌」呼びかけ人。パートケア労働者、非常勤講師、非常勤研究員。北海道大学大学院教育学院博士後期課程満期退学。修士(教育学)。
倉数茂(クラカズ シゲル)
1969年兵庫生。小説家。『黒揚羽の夏』、『魔術師たちの秋』、『名もなき王国』(以上ポプラ社)、『始まりの母の国』(早川書房)、『あがない』(河出書房新社)。
白岩玄(シライワ ゲン)
1983年京都生。2004年「野ブタ。をプロデュース」 で第41回文藝賞を受賞しデビュー(河出書房新社)。同作は第132回芥川賞候補作となり、テレビドラマ化される。他の著書に『未婚30』『世界のすべてのさよなら』(幻冬舎)、『ヒーロー!』(河出書房新社)。
篠原雅武(シノハラ マサタケ)
1975年生。京都大学特定准教授。哲学。『複数性のエコロジー──人間ならざるものの環境哲学』(以文社)、『人新世の哲学』(人文書院)、『「人間以後」の哲学』(講談社選書メチエ)、訳書 T.モートン『自然なきエコロジー』(以文社)。
山本圭(ヤマモト ケイ)
1981年生、京都府生。立命館大学法学部准教授。博士(学術)。著書 『不審者のデモクラシー』(岩波書店)、『アンタゴニズムス』(共和国)、『現代民主主義』(中公新書)、訳書E.ラクラウ『現代革命の新たな考察』(法政大学出版局)。
髙谷幸(タカヤ サチ)
1979年奈良生。大阪大学教員。専門は社会学・移民研究。著書『追放と抵抗のポリティクス──戦後日本の境界と非正規移民』(ナカニシヤ出版)、編著『移民政策とは何か──日本の現実から考える』)(人文書院)。
稲葉剛(イナバ ツヨシ)
1969年広島生。94年より生活困窮者の支援活動に携わる。自立生活サポートセンター・もやい理事長を経て、つくろい東京ファンド設立。NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学大学院客員教授ほか。『閉ざされた扉をこじ開ける』(朝日新書)、『ハウジングファースト』(共編著、山吹書店)、『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)。
温又柔(オン ユウジュウ)
1980年台北市生。小説家。『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)で第37回織田作之助賞。著書 『台湾生まれ 日本語育ち』『来福の家』(白水社)、『真ん中の子どもたち』(集英社)、『空港時光』(河出書房新社)、『「国語」から旅立って』(新曜社)、往復書簡『私とあなたのあいだ』(明石書店)。
木村友祐(キムラ ユウスケ)
1970年青森県生。小説家。郷里八戸の方言を取り入れた『海猫ツリーハウス』(集英社)でデビュー。『聖地Cs』『野良
ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)、『イサの氾濫』『幸福な水夫』(未來社)、『幼な子の聖戦』(集英社)、往復書簡『私とあなたのあいだ』(明石書店)。
子安宣邦(コヤス ノブクニ)
1933年生。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著書『日本近代思想批判』『江戸思想史講義』『漢字論』(岩波書店)、『「近代の超克」とは何か』(青土社)、『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『仁斎論語』上・下(ぺりかん社)、『「維新」的近代の幻想』(作品社)。
ケイン樹里安(ケイン ジュリアン)
1989年名古屋生。大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻社会学専修後期博士課程単位取得退学。社会学、カルチュラル・スタディーズが専門の研究員・非常勤講師。WEBメディアHAFU TALK(ハーフトーク共同代表)。共編著『ふれる社会学』(北樹出版)。
川口好美(カワグチ ヨシミ)
1987年大阪生。文芸批評。「不幸と共存──シモーヌ・ヴェイユ試論」で第60回群像新人評論賞受賞。今年、在住の静岡県川根本町に図書館&絵本屋&おもちゃ屋&遊び場&カフェ「てんでんこ」をオープン予定。
康潤伊(カン ユニ)
1988年東京生。専門は在日朝鮮人文学、日本近現代文学。共編著『わたしもじだいのいちぶです──川崎桜本・ハルモニたちがつづった生活史』(日本評論社)、論文「となりあう承認と排除」(『日本近代文学』101)。
高橋若木(タカハシ ワカギ)
1980年埼玉県生。大学講師。論文「収容所なき社会と移民・難民の主体性」(『対抗言論』1号)、共著『社会はどう壊れていて、いかに取り戻すのか』(同友館)。
篠森ゆりこ(シノモリ ユリコ)
翻訳家。著書 『ハリエット・タブマン──彼女の言葉でたどる生涯』(法政大学出版局)。訳書イーユン・リー 『千年の祈り』(新潮社)、『さすらう者たち』(河出書房新社)、Ch.アンダーソン 『ロングテール』(早川書房)、M.ロビンソン『ハウスキーピング』(河出書房新社)。
宮越里子(ミヤコシ サトコ)
1981年神奈川生。デザイナー。『ミュージック・マガジン』、『BLの教科書』、『AERA×LUMINE』、『ウーマン・イン・バトル~自由・平等・シスターフッド!~』、あっこゴリラ『GRRRLISM』。フェミニズムZINE『NEW ERA Ladies』編集・デザイン担当。
岡野八代(オカノ ヤヨ)
1967年松阪生。同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教員。西洋政治思想史・フェミニズム理論。『ケアするのは誰か』(白澤社)、『戦争に抗する』(岩波書店)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)。
児玉真美(コダマ マミ)
1956年生。フリーライター。『海のいる風景──重症心身障害
のある子どもの親であるということ』『殺す親 殺させられる親──重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行』(生活書院)、『私たちはふつうに老いることができない』(大月書店)。
堤拓哉(ツツミ タクヤ)
1989年東京生。障害者芸術批評。早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系卒。ハードコア・インディペンデント批評誌『アラザル』同人。介護の専門新聞記者・編集者。
尾﨑俊也(オザキ シュンヤ)
1989年鳥取市生。立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員。博士(人間科学)。社会病理学・男性学。論文「モダニティの社会学から接近する
DV加害研究──個人化と男性性」(『現代の社会病理』33号、2018年)。
西井開(ニシイ カイ)
1989年大阪生。立命館大学人間科学研究科博士後期課程。日本学術振興会特別研究員(DC2)。専攻は臨床社会学、男性学。臨床心理士。共著『モテないけど生きてます──苦悩する男たちの当事者研究』(青弓社)。
まくねがお
1980年札幌生。メンズリブ・グループ「ごめんねギャバン@
札幌」呼びかけ人。パートケア労働者、非常勤講師、非常勤研究員。北海道大学大学院教育学院博士後期課程満期退学。修士(教育学)。
倉数茂(クラカズ シゲル)
1969年兵庫生。小説家。『黒揚羽の夏』、『魔術師たちの秋』、『名もなき王国』(以上ポプラ社)、『始まりの母の国』(早川書房)、『あがない』(河出書房新社)。
白岩玄(シライワ ゲン)
1983年京都生。2004年「野ブタ。をプロデュース」 で第41回文藝賞を受賞しデビュー(河出書房新社)。同作は第132回芥川賞候補作となり、テレビドラマ化される。他の著書に『未婚30』『世界のすべてのさよなら』(幻冬舎)、『ヒーロー!』(河出書房新社)。
篠原雅武(シノハラ マサタケ)
1975年生。京都大学特定准教授。哲学。『複数性のエコロジー──人間ならざるものの環境哲学』(以文社)、『人新世の哲学』(人文書院)、『「人間以後」の哲学』(講談社選書メチエ)、訳書 T.モートン『自然なきエコロジー』(以文社)。
山本圭(ヤマモト ケイ)
1981年生、京都府生。立命館大学法学部准教授。博士(学術)。著書 『不審者のデモクラシー』(岩波書店)、『アンタゴニズムス』(共和国)、『現代民主主義』(中公新書)、訳書E.ラクラウ『現代革命の新たな考察』(法政大学出版局)。
髙谷幸(タカヤ サチ)
1979年奈良生。大阪大学教員。専門は社会学・移民研究。著書『追放と抵抗のポリティクス──戦後日本の境界と非正規移民』(ナカニシヤ出版)、編著『移民政策とは何か──日本の現実から考える』)(人文書院)。
稲葉剛(イナバ ツヨシ)
1969年広島生。94年より生活困窮者の支援活動に携わる。自立生活サポートセンター・もやい理事長を経て、つくろい東京ファンド設立。NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学大学院客員教授ほか。『閉ざされた扉をこじ開ける』(朝日新書)、『ハウジングファースト』(共編著、山吹書店)、『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)。
書評掲載
「朝日新聞」(2021年03月25日付/三牧聖子氏・評)に紹介されました。
「ふぇみん」(No.3292、2021年07月15日発行)に紹介されました。