祭礼文化史の研究 〈オンデマンド版〉

A5判 / 762ページ / オンデマンド / 価格 22,000円 (消費税 2,000円) 
ISBN978-4-588-92052-3 C3021 [2011年05月 刊行]

内容紹介

祭礼史・祭礼民俗に関する個別研究の成果を多角的・実証的に展開し、日本の祭りを祭礼文化史という総合的視野に位置づける。

著訳者プロフィール

福原 敏男(フクハラ トシオ)

1957年生。国学院大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪市立博物館学芸員を経て、現在国立歴史民俗博物館助手。主著・論文:『社寺参詣曼荼羅』(大阪市立博物館編、平凡社、1987年)、「普請・砂持ちの風流」(『国立歴史民俗博物館研究報告』33集、共同研究「呪祭と歓楽」特集号、1991年)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

第一部 神幸と御旅所

第一章 御旅所「政所・大政所」考
 第一節 はじめに
 第二節 祇園会
 第三節 松尾祭
 第四節 稲荷祭
 第五節 北野祭
 第六節 向日社祭礼
 第七節 日吉山王祭
 第八節 天神八王子社祭礼
 第九節 おわりに

第二章 御旅所「列見」考
 第一節 はじめに
 第二節 村落祭祀の事例
 第三節 勅使・祭使発遣の列見
 第四節 祇園会の列見
 第五節 おわりに

第二部 芸能と頭役

第一章 ひとつ物考
 第一節 研究史
 第二節 ひとつ物の諸事例
 第三節 ひとつ物の成立と伝播

第二章 日使考
 第一節 はじめに
 第二節 日使の諸事例
 第三節 おわりに

第三章 細男考
 第一節 はじめに
 第二節 畿内の事例
 第三節 北九州の事例
 第四節 その他の細男
 第五節 おわりに

第四章 中世春日若宮祭礼流鏑馬頭役勤仕とその史料
 第一節 はじめに
 第二節 流鏑馬
 第三節 長谷川党と長川党
 第四節 大宿所
 第五節 頭役勤仕
 第六節 頭役負担と費用調達
 第七節 おわりに

第五章 中世春日若宮祭礼馬長頭役勤仕とその史料
 第一節 はじめに
 第二節 馬長の成立と展開
 第三節 馬長頭役勤仕

第三部 修正会と延年

第一章 多武峰常行堂修正会延年とその史料
 第一節 はじめに
 第二節 多武峰
 第三節 修正会延年とその研究史
 第四節 摩多羅神と神輿渡御
 第五節 神申
 第六節 田遊び

第二章 常行堂修正会の後戸
 第一節 はじめに
 第二節 多武峰の時部屋
 第三節 毛越寺の穀部屋
 第四節 日光輪王寺のコク部屋
 第五節 勝尾寺の黒屋
 第六節 おわりに

第三章 多武峰常行堂庭立とその史料
 第一節 はじめに
 第二節 引声念仏における摩多羅神の諸事例
 第三節 おわりに

(史料篇)
凡例/史料書誌概要
1 春日若宮御祭礼記
2 若宮会目録序・長川流鏑馬日記
3 大仕供取御祭礼日記
4 別会五師方記 天文二年記
5 若宮祭礼馬長日記
6-1 常行三昧堂儀式 上
6-2 常行三昧堂儀式 中
6-3 常行三昧堂儀式 下
7 常行三昧堂万覚書
8 常行三昧堂五和尚手文
9 神所十二月往来
10 摩多羅神伝受
11 常行堂修正導師次第
12 常行三昧堂庭立作法



成稿一覧
あとがき