叢書・ウニベルシタス 390
精神分析の系譜
失われた始源

M.アンリ:著, 山形 頼洋:訳, 上野 修:訳, 宮崎 隆:訳, 中 敬夫:訳, 松島 哲久:訳, 野村 直正:訳, 森 藍:訳, 池田 清:訳
四六判 / 546ページ / 上製 / 価格 5,720円 (消費税 520円) 
ISBN978-4-588-00390-5(4-588-00390-9) C1310 [1993年04月 刊行]

内容紹介

デカルト,カントからニーチェ,フロイトにいたる西洋近世における〈生の現象学〉の思想的系譜を考察し,形而上学の歴史に対決する〈生の根源の現象学〉をさぐる。

著訳者プロフィール

M.アンリ(アンリ ミシェル)

(Michel Henry)
1922年、旧仏領インドシナのハイフォンに生まれる。7歳のときフランスに帰国し、アンリ四世校に通う。1945年、哲学教授資格を取得し、リセで教鞭を執るかたわら国家博士論文を書く。1978年に退官するまで、ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ第三大学)哲学教授。小説家としても知られ、ルノド賞受賞作を含む3冊をガリマール書店から出版している。戦時中、強制労働局へ懲発されたが、ドイツ行きを拒んで地下に潜行。この「地下潜行」体験はアンリ哲学に決定的な影響を及ぼし、独自の「生の哲学」形成の契機となる。主著に『現出の本質』(1963)、『身体の哲学と現象学』(65)、『マルクス』(76)、『精神分析の系譜』(85)、『野蛮』(87)、『見えないものを見る』(本書、88)、『実質的現象学』(90)、『共産主義から資本主義へ』(90)、『われは真理なり』(96)、『受肉』(2000)、『キリストの言葉』(2002)など。2002年7月3日死去。

※上記内容は本書刊行時のものです。