アメリカ演劇 30
ジャンルを超えるアメリカ演劇特集Ⅰ

A5判 / 116ページ / 並製 / 価格 1,650円 (消費税 150円) 
ISBN978-4-588-99769-3 C0074 [2019年05月 刊行]

内容紹介

ヘンリー・ジェイムズとウィリアム・フォークナー。アメリカ文学史に燦然と輝く二人の作家による「劇作」におもに焦点を当てる画期的な論集。中村善雄「ジャンルの越境と障壁」、水野尚之「『ガイ・ドンヴィル』とその後の劇」、貴志雅之「劇作の到達点とその真価」、山本裕子「フォークナーのドラマトゥルギー」、藤野功一「対話劇として読む『アブサロム、アブサロム!』と『墓地への侵入者』」、中山大輝「家族の不和を超えて」を収録。

目次

ジャンルの越境と障壁──劇作家ヘンリー・ジェイムズの原風景 【中村善雄】

『ガイ・ドンヴィル』とその後の劇 【水野尚之】

ヘンリー・ジェイムズ、劇作の到達点とその真価
──『客間』と『抗議』をめぐって 【貴志雅之】

フォークナーのドラマトゥルギー
──『操り人形』から『尼僧への鎮魂歌』へ 【山本裕子】

対話劇として読む『アブサロム、アブサロム!』と『墓地への侵入者』 【藤野功一】

家族の不和を超えて
──『フェンス』における、家族の対立と過去の罪を赦す寛容の精神 【中山大輝】