叢書・ウニベルシタス 925
美的経験
ISBN978-4-588-00925-9 C1310 [2009年10月 刊行]
リュディガー・ブプナー(ブプナー,リュディガー)
1941年生~2007年没.哲学者.フランクフルト,テュービンゲン,ハイデルベルクの各大学の教授を歴任.H.-G.ガダマーの高弟として,観念論や現象学の伝統に立脚し,また英米系の分析哲学をも批判的に受容し,美学や社会・政治哲学の領域で解釈学的議論を展開した.ドイツのヘーゲル学会会長を務める傍ら,国際解釈学シンポジウムの開催にも尽力した.邦訳書に『弁証法と科学』(未来社,1983年),『現代哲学の戦略』(勁草書房,1986年),『ことばと弁証法』(晃洋書房,1993年)がある.
竹田 純郎(タケダ スミオ)
1945年生.東北大学大学院博士課程中退.Ph.D(ドイツ・テュービンゲン大学).現在,金城学院大学教授.著書に『生きることの解釈学』(勁草書房,1994年),『生命の哲学』(ナカニシヤ出版,2000年),『モダンという時代』(法政大学出版局,2007年),共著に『生と死の現在』(ナカニシヤ出版,2002年)ほか.
菅原 潤(スガワラ ジュン)
1963年生.長崎大学環境科学部教授.著書に『シェリング哲学の逆説─神話と自由の間で』(北樹出版,2001年),『環境倫理学入門─風景論からのアプローチ』(昭和堂,2007年),『昭和思想史とシェリング─哲学と文学の間』(萌書房,2008年)ほか.
齋藤 直樹(サイトウ ナオキ)
1970年生.盛岡大学文学部准教授.論文に「『正義』の源泉としての力─ニーチェにおける『力』概念の両義的性格について」(『哲學』日本哲学会,2002年),「『仮面』としてのディオニュソス」(『倫理学年報』日本倫理学会,2005年)ほか.
大塚 良貴(オオツカ ヨシタカ)
1975年生.東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学.論文に「物語ることと読むこと」(『思想』954号,岩波書店,2003年),「歴史的出来事の実在性をどう考えるか」(大阪大学文学会編『待兼山論叢』第40号,2006年)ほか.
※上記内容は本書刊行時のものです。第一章 現代美学の成立条件
第二章 美的経験の分析のために
第三章 理論は美的になりうるか?──アドルノ
の哲学の主要なモチーフに関して
第四章 近代における美の補完機能
第五章 生と芸術の関係のうちに推察される転換
第六章 生活世界の美化
原 注
訳 注
監訳者あとがき