叢書・ウニベルシタス 971
イメージの前で
美術史の目的への問い
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン:著, 江澤 健一郎:訳
四六判 / 504ページ / 上製 / 価格 5,060円 (消費税 460円)
ISBN978-4-588-00971-6 C1310 [2012年02月 刊行]
ISBN978-4-588-00971-6 C1310 [2012年02月 刊行]
ルネッサンス期以降、学問としての美術史はいかなる知の言説として確立されたのか。ヴァザーリによる人文主義的美術史の発明から、パノフスキー的イコノロジーの成立にいたる美学の歴史を、表象の裂け目に現れるフロイト的「徴候」への眼差しを通じて批判的に解体する“美術史の脱構築”。バタイユやヴァールブルクを継承し、独自のイメージ人類学を実践する注目の美術史家の初期代表作。
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(ディディ=ユベルマン,G.)
(Georges Didi-Huberman)
哲学者、美術史家。1953年6月13日生(サン=テティエンヌ、フランス)。リヨン大学で哲学の学士号を取得した後、美術史学の修士号を取得。その後、社会科学高等研究院(E.H.E.S.S.)で博士号を取得。1990年から社会科学高等研究院の助教授。日本語訳として『アウラ・ヒステリカ──パリ精神病院の写真図像集』(リブロポート)、『フラ・アンジェリコ──神秘神学と絵画表現』(平凡社)、『ジャコメッティ──キューブと顔』(PARCO出版)、『ヴィーナスを開く』(白水社)、『残存するイメージ──アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』(人文書院)、『イメージ、それでもなお──アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』(平凡社)がある。
江澤 健一郎(エザワ ケンイチロウ)
1967年生。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。現在、立教大学ほか非常勤講師。著書に『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社)。共著書に『中平卓馬──来たるべき写真家』(河出書房新社)、『ドゥルーズ──千の文学』(せりか書房)、『飢餓の木2010』(ICANOF+以文社)ほか。共訳書にジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』(法政大学出版局)、ジョルジュ・バタイユ『聖なる陰謀──アセファル資料集』(ちくま学芸文庫)。
※上記内容は本書刊行時のものです。提起される問い
第一章 単なる実践の限界内における美術史
第二章 再生としての芸術 そして理想的人間の不死性
第三章 単なる理性の限界内における美術史
第四章 裂け目としてのイメージ そして受肉した神の死
補遺 細部という問題、面という問題
〈付録〉内容紹介文
訳者あとがき
図版目録
人名索引
第一章 単なる実践の限界内における美術史
第二章 再生としての芸術 そして理想的人間の不死性
第三章 単なる理性の限界内における美術史
第四章 裂け目としてのイメージ そして受肉した神の死
補遺 細部という問題、面という問題
〈付録〉内容紹介文
訳者あとがき
図版目録
人名索引