叢書・ウニベルシタス 1131
哲学の25年
体系的な再構成
ISBN978-4-588-01131-3 C1310 [2021年09月 刊行]
エッカート・フェルスター(フェルスター エッカート)
(Eckart Förster)
1952年ドイツに生まれる。フランクフルトで哲学を学び、1982年オックスフォード大学で博士号を取得。ハーヴァード大学、スタンフォード大学、ミュンヘン大学、ジョンズ・ホプキンス大学等で教職を歴任。ベルリン・フンボルト大学名誉教授。カントならびにドイツ観念論、ゲーテの自然科学思想、ヘルダーリンなどに関する多数の著述で知られ、カント『オプス・ポストゥムム』英訳者としても著名。本書『哲学の25年』によって2017年、クーノ・フィッシャー賞を受賞。著書にKant’s Final Synthesis: An Essay on the Opus Postumum(Harvard University Press, 2002)、Reflexionen des Geistes: in Philosophie und Kunst(Verlag am Goetheanum, 2021)等がある。
三重野 清顕(ミエノ キヨアキ)
【第8、9章】
1977年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。東洋大学文学部教授。論文:「カテゴリーとは何であるか、いかにして導出されるのか」(『ヘーゲル哲学研究』第26号)、訳書:『ヘーゲル全集第10巻1 『論理学』客観的論理学:存在論』(共訳、知泉書館)ほか。
佐々木 雄大(ササキ ユウタ)
【第1、2、3、13、14章】
1978年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。日本女子大学人間社会学部講師。著書:『バタイユ──エコノミーと贈与』(講談社、近刊)、『現代哲学の名著』(共著、中公新書)、論文:「バタイユにおける聖と俗の対立の問題」(『倫理学年報』第67巻)ほか。
池松 辰男(イケマツ タツオ)
【プロローグ、第6、7章】
1988年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。島根大学教育学部講師。著書:『ヘーゲル「主観的精神の哲学」』(晃洋書房)、『ラカン『精神分析の四基本概念』解説』(共著、せりか書房)、訳書:ガブリエル/ジジェク『神話・狂気・哄笑』(共訳、堀之内出版)ほか。
岡崎 秀二郎(オカザキ シュウジロウ)
【第4、5、10、11章】
1986年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、修士(文学)。論文:「ヘーゲルの二つの無限判断という思想──判断の無意味さに関する一考察」(日本哲学会編『哲学』第70号)、訳書:『ヘーゲル全集第10巻1 『論理学』客観的論理学:存在論』(共訳、知泉書館)ほか。
岩田 健佑(イワタ ケンスケ)
【第12章、エピローグ】
1991年生。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会学)。論文:「ヘーゲルの長編小説論──想像力による性格の描写」(『ヘーゲル哲学研究』第24号)、「内面化される運命──ヘーゲル『精神現象学』における悲劇と喜劇」(『上智大学哲学論集』第47号)ほか。
プロローグ 哲学の一つの始まり
第一部 「カントは帰結を与えたが……」
第1章 カントの 「思考様式の変革」
第2章 批判と道徳
第3章 AからBへ
第4章 人はいかにしてスピノザ主義者になるのか
第5章 一から三が生じる
第6章 「批判の仕事」──完?
第7章 批判の仕事──未完
第二部 「……なお前提が欠けている」
第8章 フィヒテの 「思考様式の完全なる革命」
第9章 道徳と批判
第10章 精神即自然?
第11章 直観的悟性の方法論
第12章 哲学は歴史を有するのか
第13章 ヘーゲルの「発見の旅」──未完
第14章 ヘーゲルの「発見の旅」──完
エピローグ 哲学の一つの終わり
訳者解説
文献一覧
人名・事項索引
書評掲載
「図書新聞」(2022年03月26日号/内田浩明氏・評)に紹介されました。
「フィルカル」(Vol. 8 No.1/ 2023.4.30/飯泉佑介氏・評)に紹介されました。