叢書・ウニベルシタス 492
スポーツと文明化 〈新装版〉
興奮の探求
ISBN978-4-588-09931-1 C1336 [2010年12月 刊行]
ノルベルト・エリアス(エリアス,N.)
1897年ブレスラウ(現ポーランド)生まれのユダヤ系ドイツ人の社会学者.ブレスラウ,フライブルク,ハイデルベルクの各大学で医学・哲学・心理学を修め,ヤスパース,フッサールらに学ぶ.フランクフルト大学で教鞭をとった後,パリ,ロンドンで教職につき,ガーナ大学教授もつとめた.フランクフルト大学名誉教授.1977年に第1回アドルノ賞を受賞.1990年死去.主著である『文明化の過程』,『宮廷社会』のほか,『死にゆく者の孤独』,『社会学とは何か』,『モーツァルト』,『ドイツ人論』など,多くが邦訳されている(いずれも法政大学出版局刊).
エリック・ダニング(ダニング,E.)
イギリスの社会学者.レスター大学名誉教授.エリアスの薫陶を受け,ヨハン・ハウツブロム,スティーヴン・メネルらとともにエリアスの形態社会学・過程社会学を継承する.エリアスとの共同作業でスポーツ社会学の発展に貢献してきた.主著に『ラグビーとイギリス人』(ベースボール・マガジン社),『スポーツと文明化』(法政大学出版局),『外国でのフーリガン』,『フットボール・フーリガニズムの起源』,『試練に立つフットボール』,『戦うファン』,『文明化の程におけるスポーツと余暇』,『スポーツ研究ハンドブック』などがある.
大平 章(オオヒラ アキラ)
1949年広島に生まれる.72年早稲田大学第一文学部英文科卒業.80年同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了.90年および2001年ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員.現在,早稲田大学国際教養学部教授.主著に『ロレンス文学のポリティクス』(金星堂),編著に『ノルベルト・エリアスと21世紀』(成文堂),共著に『D.H.ロレンスと現代』(国書刊行会),『現代の英米作家100人』(弓プレス),『ロレンス文学鑑賞事典』(彩流社),『1990年代のイギリス小説』(金星堂),『新自由主義は文学を変えたか』(法政大学出版局).訳書にリヴィングストン『狂暴なる霊長類』,ハウツブロム『火と文明化』,パイン『火──その創造性と破壊性』,ダニング『問題としてのスポーツ』,ハルバータル/マルガリート『偶像崇拝』,エリアス/スコットソン『定着者と部外者』(以上,法政大学出版局)などがある.
※上記内容は本書刊行時のものです。