叢書・ウニベルシタス 156
ユダヤ神秘主義 〈新装版〉
その主潮流
四六判 / 636ページ / 上製 / 価格 8,030円 (消費税 730円)
ISBN978-4-588-09984-7 C1310 [2014年05月 刊行]
ISBN978-4-588-09984-7 C1310 [2014年05月 刊行]
恍惚と忘我のうちに神との真の合一を果たすというユダヤ人の神秘的な神体験、これこそさまざまな迫害を乗りこえユダヤ民族をつき動かしてきた原動力に他ならない。本書はユダヤ教内部のこの神秘思想を歴史的発展的に辿り、その諸特徴とユダヤ民族の歴史における意味等を明らかにする。
G.ショーレム(ショーレム ゲルショム)
(Gershom Scholem)
1897-1982。ベルリン生まれのイスラエルのユダヤ学者。ドイツの大学で数学・物理学・哲学を学ぶ。シオニズム青年運動のグループに加わりパレスチナへの道を志向。1923年以降はエルサレムに移住。1933-65年エルサレムのヘブライ大学のユダヤ神秘主義及びカバラー学の教授。この分野の世界的権威。1958年ユダヤ研究にたいする「イスラエル賞」をはじめ、68-74年イスラエル科学人文学アカデミー会長、75年以降西ベルリン芸術アカデミー会員等、数々の顕彰に輝いた。生涯ユダヤ精神の精髄を説きつづけ、ドイツ・ユダヤ人史への厳しい批判と姿勢を堅持、彼の最大の思想的親友ヴァルター・ベンヤミンは「唯一の真のユダヤ精神の体現者」と評した。本書のほかに、『ユダヤ神秘主義』『カバラとその象徴的表現』『ベンヤミン‐ショーレム往復書簡』『ベルリンからエルサレムへ』『サバタイ・ツヴィ伝』などが邦訳(法政大学出版局刊)されている。
石丸 昭二(イシマル ショウジ)
1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。お茶の水女子大学名誉教授。現在獨協大学特任教授。主な著訳書に『アール・ヌーヴォーのグラフィック』(岩崎美術社)、G.ショーレム『ユダヤ神秘主義』(共訳)、G. R.ホッケ『ヨーロッパの日記』全二巻(共訳)、A.ノーシー『カフカ家の人々』、ハイデン=リンシュ『ヨーロッパのサロン』、G.ショーレム『サバタイ・ツヴィ伝』全二巻、E.ミュラー編『ゾーハル』(以上、法政大学出版局刊)、E.ブロッホ『希望の原理』全三巻(共訳)、G.ロスト『司書』、U.ハイゼ『亭主』(以上白水社刊)、『独和辞典』(共編著)、『和独辞典』(共編著)(以上郁文堂刊)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。ドイツ語版への序
英語版第一版への序より
第一章 ユダヤ神秘主義の一般的特質
第二章 メルカーバー神秘主義とユダヤのグノーシス
第三章 中世におけるドイツのハシディズム
第四章 アブラハム・アブーラーフィアと預言者的カバラー
第五章 ゾーハル その一 書物とその著者
第六章 ゾーハル その二 ゾーハルの神智学的教義
第七章 イサアク・ルーリアとその学派
第八章 サバタイ主義と神秘主義的異端
第九章 ポーランドのハシディズム、ユダヤ神秘主義の終局
訳者後記(山下肇)
訳注
原注
参考文献
索引
英語版第一版への序より
第一章 ユダヤ神秘主義の一般的特質
第二章 メルカーバー神秘主義とユダヤのグノーシス
第三章 中世におけるドイツのハシディズム
第四章 アブラハム・アブーラーフィアと預言者的カバラー
第五章 ゾーハル その一 書物とその著者
第六章 ゾーハル その二 ゾーハルの神智学的教義
第七章 イサアク・ルーリアとその学派
第八章 サバタイ主義と神秘主義的異端
第九章 ポーランドのハシディズム、ユダヤ神秘主義の終局
訳者後記(山下肇)
訳注
原注
参考文献
索引