ベンヤミン、バタイユ、バルト、ドゥルーズ――綺羅星のごとき思想家たちは、誰もが魅惑の書『失われた時を求めて』を手にし、語らずにはいられなかった。この20世紀小説の金字塔に彼らは何を見たのか? この作家の何がこれほどまでに彼らを惹きつけたのか。縦横に読み解かれる8人の論が交錯するその地点に、かつて誰も目にしたことのない現代思想の核心が浮かび上がってくる。前人未到の野心的企て!
土田 知則(ツチダ トモノリ)
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専門はフランス文学・文学理論。著書に、『現代文学理論――テクスト・読み・世界』(共著、新曜社、1996年)、『プルースト 反転するトポス』(新曜社、1999年)、『間テクスト性の戦略』(夏目書房、2000年)、『ポール・ド・マン――言語の不可能性、倫理の可能性』(岩波書店、2012年)ほか、訳書に、マーティン・マックィラン『ポール・ド・マンの思想』(新曜社、2002年)、ジャック・デリダ『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(全2冊、共訳、岩波書店、2006年)、ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー――ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語』(岩波書店、2012年)、バーバラ・ジョンソン『批評的差異――読むことの現代的修辞に関する試論集』(法政大学出版局、2016年)ほかがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。 緒 言
第1章 ヴァルター・ベンヤミン 隠喩
第2章 ジョルジュ・バタイユ 悪
第3章 エマニュエル・レヴィナス 他者
第4章 ロラン・バルト 愛
第5章 ポール・ド・マン アレゴリー
第6章 ルネ・ジラール 欲望
第7章 ジル・ドゥルーズ 差異
第8章 J・ヒリス・ミラー 情念
結 語
あとがき
文献一覧
人名索引
第1章 ヴァルター・ベンヤミン 隠喩
第2章 ジョルジュ・バタイユ 悪
第3章 エマニュエル・レヴィナス 他者
第4章 ロラン・バルト 愛
第5章 ポール・ド・マン アレゴリー
第6章 ルネ・ジラール 欲望
第7章 ジル・ドゥルーズ 差異
第8章 J・ヒリス・ミラー 情念
結 語
あとがき
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書評掲載
「山形新聞」「佐賀新聞」(2017年10月15日付)「神戸新聞」「徳島新聞」(2017年10月8日付)にて紹介されました。
「読書人」(2017年11月10日号/岩野卓司氏・評)にて紹介されました。