文学史・言語学・文献学・文体論の諸成果をふまえて文学作品そのものの構造・様式を細密に分析し、「ジャンル」の総合概念の下に作品固有の統一性を追求したドイツ文芸学派の文学理論体系。(新訳改訂版)
W.カイザー(カイザー ヴォルフガング)
(Wolfgang Kayser)
1906-60。ベルリンに生まれ、ベルリン大学卒業後、リスボン大学・ゲッティンゲン大学教授を務める。本書『言語芸術作品』(1948)は文学作品を独立した言語芸術として研究・解釈するドイツ文芸学の文学原論として文学研究に幅広い影響をもたらした。また『グロテスクなもの──その絵画と文学における表現』(1957、邦訳小局刊)は、ヨーロッパ人の美意識の根底を歴史的に俯瞰した好著として広く知られている。
柴田 斎(シバタ ヒトシ)
1939年、岡山に生まれる。広島大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。姫路工業大学元教授。共訳書にホッケ『ヨーロッパの日記』(小局刊)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。序言
第二版への序言
第三版への序言
第六版への序言
序論
第一節 感動と研究
第二節 文芸学の対象
第三節 文芸学の概念と歴史
予備的考察
第一章 文献学的前提
第一節 校訂本
第二節 作者の確認
余論 テキストからの作者推定
第三節 成立時期に関する諸問題
第四節 参考資料
第一部 分析の根本概念
第二章 内容の根本概念
第一節 素材
第二節 モティーフ
余論 四つの詩における「夜」のモティーフ
第三節 ライトモティーフ、トポス、寓意画
第四節 プロット
第三章 詩句の根本概念
第一節 詩句組織
第二節 詩脚
第三節 詩行
第四節 詩節
第五節 詩形
第六節 韻
第七節 韻律学と韻律史
第八節 音響分析
第四章 言語形式
第一節 語音形成
第二節 品詞
第三節 修辞の〈あや〉
余論 形象、直喩、隠喩、共感覚
第四節 《常套的》配語法
余論 統辞法と詩句
第五節 統辞の諸形式
第六節 文段形式
余論 散文のテキストにおける文段形式(インマーマンの場合)
第七節 言表方法と言表形式
第五章 構造
第一節 抒情詩の構造の問題
(a)ひとつの例(ヴェルレーヌ)
(b)外面構造と内面構造
(c)連鎖詩篇の構造
第二節 戯曲の構造の問題
(a)場と幕
(b)事件展開の構造
第三節 叙事文芸の構造の問題
(a)外面構造形式
(b)叙事的経過事象
(c)叙事的根本形式
中間部
第六章 呈示の諸形式
第一節 抒情文芸の呈示の問題
第二節 戯曲の呈示の問題
第三節 叙事文計の呈示の問題
第二部 綜合の根本概念
第七章 内実
第一節 詩人自身の作品解釈
第二節 ディルタイの問題提起
第三節 ヘルダーリンの『若い詩人たちに』
第四節 方法の限界
第八章 リズム
第一節 音律形式とリズム
第二節 韻文律
第三節 二つのリズム分析例
第四節 リズムと詩語
第五節 散文律
(a)文尾のリズム形態
(b)リズムに起因する推敲
(c)スターンの散文律について
第九章 様式
A 様式の概念
第一節 旧套的様式〔文体〕論と規範論的様式〔文体〕論
第二節 言語学の様式〔文体〕論
第三節 様式〔文体〕は人間そのものである
第四節 芸術学の影響下にある様式研究
第五節 表徴による表出研究
第六節 作品様式としての様式
第七節 対象性、言語、様式
B 様式研究
第一節 散文のテキストの様式規定
(a)破綻した様式
(b)統一的様式(『オフターディンゲン』)
第二節 詩の様式規定
(a)ホーフマンスタールの『多くの人々はもちろん……』
(b)マリオ・デ・サ=カルネイロの『偽りの立像』
(c)マラルメの『あらわれ』
第三節 様式分析の方法に関する事柄
第十章 ジャンルの構造
第一節 問題点
第二節 抒情文芸─叙事文芸─劇文芸と叙情的─叙事的─劇的
第三節 抒情的なものの態度と形式
(a)態度
(b)内面形式
(c)三つの詩の態度と形式
第四節 叙事的なものの態度と形式
(a)叙事的世界の構造要素
(b)叙事詩
(c)長篇小説
(d)物語
第五節 劇的なもののジャンル
(a)劇的なもの
(b)人物劇、空間劇、事件劇
(c)ガレットの『修道士ルイース・デ・ソーザ』の解釈
(d)喜劇とユーモア劇
訳者後記
人物索引
事項索引
第二版への序言
第三版への序言
第六版への序言
序論
第一節 感動と研究
第二節 文芸学の対象
第三節 文芸学の概念と歴史
予備的考察
第一章 文献学的前提
第一節 校訂本
第二節 作者の確認
余論 テキストからの作者推定
第三節 成立時期に関する諸問題
第四節 参考資料
第一部 分析の根本概念
第二章 内容の根本概念
第一節 素材
第二節 モティーフ
余論 四つの詩における「夜」のモティーフ
第三節 ライトモティーフ、トポス、寓意画
第四節 プロット
第三章 詩句の根本概念
第一節 詩句組織
第二節 詩脚
第三節 詩行
第四節 詩節
第五節 詩形
第六節 韻
第七節 韻律学と韻律史
第八節 音響分析
第四章 言語形式
第一節 語音形成
第二節 品詞
第三節 修辞の〈あや〉
余論 形象、直喩、隠喩、共感覚
第四節 《常套的》配語法
余論 統辞法と詩句
第五節 統辞の諸形式
第六節 文段形式
余論 散文のテキストにおける文段形式(インマーマンの場合)
第七節 言表方法と言表形式
第五章 構造
第一節 抒情詩の構造の問題
(a)ひとつの例(ヴェルレーヌ)
(b)外面構造と内面構造
(c)連鎖詩篇の構造
第二節 戯曲の構造の問題
(a)場と幕
(b)事件展開の構造
第三節 叙事文芸の構造の問題
(a)外面構造形式
(b)叙事的経過事象
(c)叙事的根本形式
中間部
第六章 呈示の諸形式
第一節 抒情文芸の呈示の問題
第二節 戯曲の呈示の問題
第三節 叙事文計の呈示の問題
第二部 綜合の根本概念
第七章 内実
第一節 詩人自身の作品解釈
第二節 ディルタイの問題提起
第三節 ヘルダーリンの『若い詩人たちに』
第四節 方法の限界
第八章 リズム
第一節 音律形式とリズム
第二節 韻文律
第三節 二つのリズム分析例
第四節 リズムと詩語
第五節 散文律
(a)文尾のリズム形態
(b)リズムに起因する推敲
(c)スターンの散文律について
第九章 様式
A 様式の概念
第一節 旧套的様式〔文体〕論と規範論的様式〔文体〕論
第二節 言語学の様式〔文体〕論
第三節 様式〔文体〕は人間そのものである
第四節 芸術学の影響下にある様式研究
第五節 表徴による表出研究
第六節 作品様式としての様式
第七節 対象性、言語、様式
B 様式研究
第一節 散文のテキストの様式規定
(a)破綻した様式
(b)統一的様式(『オフターディンゲン』)
第二節 詩の様式規定
(a)ホーフマンスタールの『多くの人々はもちろん……』
(b)マリオ・デ・サ=カルネイロの『偽りの立像』
(c)マラルメの『あらわれ』
第三節 様式分析の方法に関する事柄
第十章 ジャンルの構造
第一節 問題点
第二節 抒情文芸─叙事文芸─劇文芸と叙情的─叙事的─劇的
第三節 抒情的なものの態度と形式
(a)態度
(b)内面形式
(c)三つの詩の態度と形式
第四節 叙事的なものの態度と形式
(a)叙事的世界の構造要素
(b)叙事詩
(c)長篇小説
(d)物語
第五節 劇的なもののジャンル
(a)劇的なもの
(b)人物劇、空間劇、事件劇
(c)ガレットの『修道士ルイース・デ・ソーザ』の解釈
(d)喜劇とユーモア劇
訳者後記
人物索引
事項索引