イェーナ体系構想
精神哲学草稿 I(1803-04)精神哲学草稿 II(1805-06)

A5判 / 298ページ / 上製 / 価格 6,380円 (消費税 580円) 
ISBN978-4-588-15032-6(4-588-15032-4) C3010 [1999年12月 刊行]

内容紹介

1803〜06年のイェーナ大学講義のうち「精神哲学」講義草稿初の完訳。ヘーゲルが自ら抹消した草稿部分を復元しつつ,ヘーゲルの思索の苦闘のドラマを蘇らせる。

加藤 尚武(カトウ ヒサタケ)

1937年生まれ。京都大学名誉教授。

座小田 豊(ザコダ ユタカ)

1949年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授。

栗原 隆(クリハラ タカシ)

1951年生まれ。新潟大学大学院現代社会文化研究科教授。

滝口 清栄(タキグチ キヨエイ)

1952年生まれ。法政大学非常勤講師。

山崎 純(ヤマザキ ジュン)

1950年生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 凡例

第一部 精神哲学草稿 I (一八〇三-〇四年)

(断片15)
III 精神哲学[意識]
(断片16)
III 精神哲学
(断片17)
(断片18)
 意識の本質
(断片19)
 精神の実在の最初の形式
(断片20)
 第一のポテンツ [記憶、言語]
 第二のポテンツ 道具 [欲望、労働]
(断片21)
 【第三のポテンツ 占有および家族】 [婚姻、子供]
(断片22)
  [相互承認]
 【国民精神─H】
 【組み立ての構想】
 【体系掉尾の断片】
編者の註

第二部 精神哲学草稿 II (一八〇五-〇六年)

【I 概念からみた精神】【主観的精神-H】
 【a 知性】
 b 意志
II 現実的精神
 【a 承認された状態】
  a 【直接的な、承認された状態】
  b 契約
  c 犯罪と刑罰
 b 権力をもつ法律
III 国家体制
 【A-H】諸身分、もしくは自分自身のうちで自己構成する精神の本性
  (I) 下位の諸身分、およびその気構え
  II 普遍性の身分
 【B-H】統治府、自己を確信した本性の精神
 C 芸術、宗教、および学問
編者の註

 〈解説〉
 ヘーゲルの実在哲学解説 (加藤尚武)
 ヘーゲルのイェーナ「自然哲学」構想 (伊坂青司)
 訳者あとがき (座小田 豊)
 索引