生涯と活動,ヤーコプ・グリムとの学的交流,日本語研究など,フンボルト言語論の核心に迫るテーマを,未刊の書簡や草稿を発掘・駆使して解き明かす研究の集大成。
亀山 健吉(カメヤマ ケンキチ)
1922年生まれ。1948年東京大学文学部倫理学科卒業。1950-51年ガリオア留学生としてクレアモント大学院に留学。56-58年A.v.フンボルト財団留学生としてハイデルベルク大学、テュービンゲン大学に留学。日本女子大学教授、城西国際大学教授を経て日本女子大学名誉教授。著書:『フンボルト』(中公新書)。訳書:ヴィルヘルム・フォン・フンボルト『言語と精神──カヴィ語研究序説』(法政大学出版局,第21回日本翻訳出版文化賞受賞)、G.スタイナー『バベルの後に(上・下)』(同)、マルティン・ハイデッガー『言葉への途上』(全集第12巻、創文社)。
※上記内容は本書刊行時のものです。第一章 ヴィルヘルム・フォン・フンボルト──その生涯と活動
はじめに
第一節 フンボルトの生涯
1 生成期(一七六七-一八〇二)
2 活動期(一八〇二-一八三五)
第二節 文人・学者としての活動
1 古典学者としてのフンボルト
2 文人としてのフンボルト
3 言語学者としてのフンボルト
おわりに
第二章 フンボルトにおける言語比較の方法
はじめに
第一節 『言語展開の異なった時期に関連した言語の比較研究について』
第二節 『双数(ドウアーリス)について』
第三節 『人間の言語構造の相違性と、人類の精神的展開に及ぼすその影響について』
おわりに
第三章 フンボルトとヤーコプ・グリムの学的交流
はじめに
第一節 フンボルトの自筆原稿
第二節 フンボルトの書翰
第三節 フンボルトとグリムの学的交流
1 フンボルトのグリム宛ての四通の書翰
2 フンボルトのグリム宛て書翰(その一)
3 グリム『ドイツ文法論』第一版の序文
4 グリムのフンボルト宛て返書(下書)
5 フンボルトのグリム宛て書翰(その二)
6 フンボルトのグリム宛て書翰(その三)
7 フンボルトのグリム宛て書翰(その四)
おわりに
第四章 フンボルトとマルティン・ハイデガー
第五章 言語の民族性研究の系譜──ヘルダー、フンボルト、ヴァイスゲルバー
はじめに
第一節 ヘルダー
第二節 フンボルト
第三節 ヴァイスゲルバー
おわりに
第六章 フンボルトの日本語研究
はじめに
第一節 フンボルトと日本語との関係
第二節 フンボルトの日本語研究の時期
第三節 フンボルトの日本語についての業績
第四節 フンボルトが日本語研究に用いた資料
(1) オヤングーレンの『日本文典』
(2) ロドリゲスの『日本小文典』(フランス語訳)、および、その『補遺』
(3) コリャドの『日本文典』
第五節 フンボルトの日本語論
(1) 日本語の形容詞、および動詞について
(2) 日本語の人称代名詞について
おわりに
第七章 ドイツ観念論哲学における言語の問題──シェリングの場合
はじめに
第一節 『我が哲学体系の叙述』(一八〇一)
第二節 『哲学的経験論の叙述』(一八三六)
おわりに
あとがき
初出一覧
はじめに
第一節 フンボルトの生涯
1 生成期(一七六七-一八〇二)
2 活動期(一八〇二-一八三五)
第二節 文人・学者としての活動
1 古典学者としてのフンボルト
2 文人としてのフンボルト
3 言語学者としてのフンボルト
おわりに
第二章 フンボルトにおける言語比較の方法
はじめに
第一節 『言語展開の異なった時期に関連した言語の比較研究について』
第二節 『双数(ドウアーリス)について』
第三節 『人間の言語構造の相違性と、人類の精神的展開に及ぼすその影響について』
おわりに
第三章 フンボルトとヤーコプ・グリムの学的交流
はじめに
第一節 フンボルトの自筆原稿
第二節 フンボルトの書翰
第三節 フンボルトとグリムの学的交流
1 フンボルトのグリム宛ての四通の書翰
2 フンボルトのグリム宛て書翰(その一)
3 グリム『ドイツ文法論』第一版の序文
4 グリムのフンボルト宛て返書(下書)
5 フンボルトのグリム宛て書翰(その二)
6 フンボルトのグリム宛て書翰(その三)
7 フンボルトのグリム宛て書翰(その四)
おわりに
第四章 フンボルトとマルティン・ハイデガー
第五章 言語の民族性研究の系譜──ヘルダー、フンボルト、ヴァイスゲルバー
はじめに
第一節 ヘルダー
第二節 フンボルト
第三節 ヴァイスゲルバー
おわりに
第六章 フンボルトの日本語研究
はじめに
第一節 フンボルトと日本語との関係
第二節 フンボルトの日本語研究の時期
第三節 フンボルトの日本語についての業績
第四節 フンボルトが日本語研究に用いた資料
(1) オヤングーレンの『日本文典』
(2) ロドリゲスの『日本小文典』(フランス語訳)、および、その『補遺』
(3) コリャドの『日本文典』
第五節 フンボルトの日本語論
(1) 日本語の形容詞、および動詞について
(2) 日本語の人称代名詞について
おわりに
第七章 ドイツ観念論哲学における言語の問題──シェリングの場合
はじめに
第一節 『我が哲学体系の叙述』(一八〇一)
第二節 『哲学的経験論の叙述』(一八三六)
おわりに
あとがき
初出一覧