ヘーゲルが1817年から32年まで、ハイデルベルク・ベルリン両大学で前後7回行なった「自然法・国家学・法哲学」をめぐる講義の第1・2回、これを聴講したヴァネマンによる講義録(第2回は緒論のみ)の完訳。『法の哲学』で全面的に展開し、結実させた思想的営為の源流を示し、ヘーゲル社会・国家理論および法哲学の生成過程の再検討・再評価を促す第一級文献。ペゲラー「解説」を付す。
高柳 良治(タカヤナギ リョウジ)
1935年生。國學院大學名誉教授。ドイツ社会思想史。著書に『ヘーゲル社会理論の射程』(御茶の水書房、2000年)、『ヘーゲルの社会経済思想』(こぶし書房、2015年)ほか。2014年逝去。
※上記内容は本書刊行時のものです。ハイデルベルク大学一八一七・一八年冬学期
緒論(1~10)
第一章 抽象法(11~49)
第一節 占有と所有(15~32)
第二節 契約(33~37)
第三節 不正(38~49)
第二章 道徳(50~68)
第一節 行為と心情(52~56)
第二節 特殊な目的、幸せと意図(57~64)
第三節 善と良心(65~68)
第三章 人倫(69~170)
第一節 家族(73~88)
A 概念上の相関関係としての家族(75~80)
B 家族の所有と財産(81~84)
C 子供の教育と家族の解体(85~88)
第二節 市民社会(89~121)
A 欲求のシステム、国家経済学(93~108)
B 司法(109~116)
C ポリツァイ(117~121)
第三節 国家(122~170)
A 内部国家法(127~158)
a 君主権(138~140)
b 統治権(141~145)
c 立法権(146~158)
B 外部国家法(159~163)
C 世界史(164~170)
ベルリン大学一八一八・一九年冬学期講義による緒論
補足1~7
附録
G・W・Fヘーゲル講義録の刊行にあたって──出版社の序言
序文〔オットー・ペゲラーによる解説〕
ヘーゲルへの主要な問い──法哲学・国家哲学構想
「原・法哲学」としてのハイデルベルク大学講義
・ ヘーゲルにおける実践哲学の発達史
歴史的変革に関わるヘーゲル法哲学
フランス革命への支持と団体的代表制──青年期
人倫の製作物としての国家と身分論──イェーナ期
善と生命の理念、政治的教育的関心──ニュルンベルクからハイデルベルクへ
エンチュクロペディ体系と法哲学の完成──ハイデルベルクからベルリンへ
ベルリンでの抗議活動と政治状況への反応
・ 体系構成の見取り図
「哲学的法論」としてのヘーゲル法哲学
問題視のなかの「抽象法」論
「道徳」と近代市民社会
市民社会とコルポラツィオン
フランス革命への回答としての国制構想
新たな国家の課題──自律的文化の保証
汲み尽くせない経験との格闘──残された課題
テキストの構成について(抄)〔編集者〕
訳註
あとがき
『法の哲学要綱』(一八二〇)との節対照表
ヘーゲルの法の哲学に関する文献案内
原註
索引
緒論(1~10)
第一章 抽象法(11~49)
第一節 占有と所有(15~32)
第二節 契約(33~37)
第三節 不正(38~49)
第二章 道徳(50~68)
第一節 行為と心情(52~56)
第二節 特殊な目的、幸せと意図(57~64)
第三節 善と良心(65~68)
第三章 人倫(69~170)
第一節 家族(73~88)
A 概念上の相関関係としての家族(75~80)
B 家族の所有と財産(81~84)
C 子供の教育と家族の解体(85~88)
第二節 市民社会(89~121)
A 欲求のシステム、国家経済学(93~108)
B 司法(109~116)
C ポリツァイ(117~121)
第三節 国家(122~170)
A 内部国家法(127~158)
a 君主権(138~140)
b 統治権(141~145)
c 立法権(146~158)
B 外部国家法(159~163)
C 世界史(164~170)
ベルリン大学一八一八・一九年冬学期講義による緒論
補足1~7
附録
G・W・Fヘーゲル講義録の刊行にあたって──出版社の序言
序文〔オットー・ペゲラーによる解説〕
ヘーゲルへの主要な問い──法哲学・国家哲学構想
「原・法哲学」としてのハイデルベルク大学講義
・ ヘーゲルにおける実践哲学の発達史
歴史的変革に関わるヘーゲル法哲学
フランス革命への支持と団体的代表制──青年期
人倫の製作物としての国家と身分論──イェーナ期
善と生命の理念、政治的教育的関心──ニュルンベルクからハイデルベルクへ
エンチュクロペディ体系と法哲学の完成──ハイデルベルクからベルリンへ
ベルリンでの抗議活動と政治状況への反応
・ 体系構成の見取り図
「哲学的法論」としてのヘーゲル法哲学
問題視のなかの「抽象法」論
「道徳」と近代市民社会
市民社会とコルポラツィオン
フランス革命への回答としての国制構想
新たな国家の課題──自律的文化の保証
汲み尽くせない経験との格闘──残された課題
テキストの構成について(抄)〔編集者〕
訳註
あとがき
『法の哲学要綱』(一八二〇)との節対照表
ヘーゲルの法の哲学に関する文献案内
原註
索引