今日の市民社会とデモクラシーの基礎をなす政治的・法的な観念体系は、ギリシャ・ローマの知的遺産を歴史の批判を通じて受け継ぐ「人文主義」の水脈から生まれた。ヴァッラやマキャヴェッリ、モリエール、グラヴィーナ、サヴィニーからポーコック、モミッリャーノにいたるまで、アンティクアリアンな知との格闘を続けてきた西洋の思想的営為をたどる。『誰のために法は生まれた』著者の真骨頂。
木庭 顕(コバ アキラ)
1951年、東京に生まれる。著書に、三部作『政治の成立』(1997)『デモクラシーの古典的基礎』(2003)『法存立の歴史的基盤』(2009、以上東京大学出版会)、『ローマ法案内──現代の法律家のために』(羽鳥書店、2010、[新版]勁草書房、2017)、『現代日本法へのカタバシス』(羽鳥書店、2011、[新版]みすず書房、2018)、『[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う』(2015)『[笑うケースメソッド II]現代日本公法の基礎を問う』(2017、以上勁草書房)、『法学再入門 秘密の扉 民事法篇』(有斐閣、2016)、『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房、2018)、『誰のために法は生まれた』(朝日出版社、2018)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。はしがき
I 政治的・法的観念体系成立の諸前提
II ヴァッラのウァッロー批判
III マキャヴェッリ『マンドゥラーゴラ』の一解釈
IV アルパゴンの脅威
V G. V. グラヴィーナのための小さな覚え書
VI ローマのポーコック
VII サヴィニーによる占有概念の構造転換とその射程
VIII 三つの実証主義批判
Ⅰ フッサール
Ⅱ ヴィトゲンシュタイン
Ⅲ レヴィ=ストロース
IX アルナルド・モミッリャーノとエットレ・レーポレ
索 引
I 政治的・法的観念体系成立の諸前提
II ヴァッラのウァッロー批判
III マキャヴェッリ『マンドゥラーゴラ』の一解釈
IV アルパゴンの脅威
V G. V. グラヴィーナのための小さな覚え書
VI ローマのポーコック
VII サヴィニーによる占有概念の構造転換とその射程
VIII 三つの実証主義批判
Ⅰ フッサール
Ⅱ ヴィトゲンシュタイン
Ⅲ レヴィ=ストロース
IX アルナルド・モミッリャーノとエットレ・レーポレ
索 引
■訂正のお知らせ
本書の刊行後、いくつかの誤表記を確認しました。以下のように修正させていただきます。
読者の皆さまに心よりお詫びを申し上げます(2021年9月15日)。
【訂正】
147頁15行目 potica → poetica
254頁12行目 註33の位置を、次行の小見出しの末尾に移動
254頁註33の冒頭 テクストは → TLPのテクストは
255頁1行目 1921 → 1922
264頁15行目 1947 → 1949
268頁5行目 surestimée → surestimés
268頁5行目 sous-estimée → sous-estimés
303頁註57の8行目 sqq.が → sqq.)が
303頁10行目 Antiquitéは → Antiquité)は
本書の刊行後、いくつかの誤表記を確認しました。以下のように修正させていただきます。
読者の皆さまに心よりお詫びを申し上げます(2021年9月15日)。
【訂正】
147頁15行目 potica → poetica
254頁12行目 註33の位置を、次行の小見出しの末尾に移動
254頁註33の冒頭 テクストは → TLPのテクストは
255頁1行目 1921 → 1922
264頁15行目 1947 → 1949
268頁5行目 surestimée → surestimés
268頁5行目 sous-estimée → sous-estimés
303頁註57の8行目 sqq.が → sqq.)が
303頁10行目 Antiquitéは → Antiquité)は