ものと人間の文化史 147
木綿再生

四六判 / 266ページ / 上製 / 価格 2,970円 (消費税 270円) 
ISBN978-4-588-21471-4 C0320 [2009年09月 刊行]

内容紹介

失われゆく木綿衣料を踏査・収集して半世紀。自らの人生遍歴と木綿・絣を愛する人々との出会いを織り重ねて綴り、木綿の奥深い魅力を語る。絣の数少ない伝承者・研究者としての足跡を回顧しつつ、手づくりの木綿が生活文化の中で果たしてきた役割を再評価し、リサイクル文化としての木綿再生のみちを模索する。貴重な文化遺産である木綿遺品400点の写真を収録。『木綿口伝』の続編をなす伝承記録。〔民俗・文化史〕

目次

  口  絵
  はじめに

笫一章 木綿収集の四十余年
  ー 佐々絣のこと
  二 古布の祭り展
  三 絵絣の力強さ
  四 来民文庫とかすり蔵
  五 木綿往生記
  六 蘇る染物

第二章 木綿私記
  一 戦中・戦後の農村で
  ニ 農婦と通信教育生
  三 日本女子大学通信教育で学ぶ
  四 絣に導かれて

第三章 機結びは解けなかった
  一 夫の仕事
  二 文化活動
  三 信じることを織りで学ぶ

第四章 浜辺に立って
  一 「漁火のような広がりを」
  二 種をまき、芽吹かせた人
  三 浜辺に立って

第五章 木綿を伝え続けて
  一 織機と猫の思い出
  二 織物を伝え続けて
  三 着物つれづれ
  四 綿を紡ぐ学生たち
  五 沖縄再訪

  参考文献・料提供者一覧  
  あとがき