ものと人間の文化史 154
落花生

四六判 / 316ページ / 上製 / 価格 3,300円 (消費税 300円) 
ISBN978-4-588-21541-4 C0320 [2011年07月 刊行]

内容紹介

南米大陸を原産地とする落花生は、大航海時代に始まる植民地獲得競争や奴隷貿易によって、アフリカ大陸経由で世界各地に伝播し、重要な油脂原料・商品作物として定着した。五大産地の南米、アフリカ、インド、アメリカ、中国における来歴とその文化を世界史のなかで跡づけるとともに、日本の栽培先覚者たちの功績や流通事情の変遷、食文化とのかかわりをたどる。

著訳者プロフィール

前田 和美(マエダ カズミ)

1931年京都市生まれ。京都大学農学博士。高知大学名誉教授。おもな業績に『マメと人間:その一万年の歴史』(単著)、『熱帯の主要マメ類』(共著)、『聞き書 高知の食事』ほか多数。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第一章 「変わり者」のマメ──ラッカセイ
第二章 ラッカセイの生まれ故郷と野生の仲間たち
第三章 ラッカセイの考古学
第四章 アフリカにおける落花生の歴史と文化
第五章 インドにおける落花生の歴史と文化
第六章 アメリカにおける落花生の歴史と文化
第七章 中国における落花生の歴史と文化
第八章 日本における落花生の歴史と文化

関連書籍

吉田よし子『マメな豆の話』(平凡社新書)、渡辺篤二『豆の事典』(幸書房)