植物を蒸留し、その香りを精油として抽出する方法は古くから知られ、日常生活のさまざまな場面で活用されてきた。クロモジ、ハッカ、ユズ、セキショウ、ショウノウなど、日本の風土で育った植物から香料をつくりだす人びとの営みを現地に訪ねる。製法の実際と伝統技術の継承や発展の様子をたどりながら、香りが日本の産業や文化に果たしてきた役割を探る。
吉武 利文(ヨシタケ トシフミ)
1955年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史卒業。97年香りのデザイン研究所を設立。サンシャイン池袋や東京スカイツリーのコニカミノルタプラネタリウムで香りの演出をするなど、各地で新しい香りの企画と演出を展開している。別府大学客員教授。著書に『橘』(小局刊)、『橘の香り』(フレグランスジャーナル社)、『香りを楽しむ』(丸善、共著)などがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。蒸留法の歴史──まえがきに代えて
クロモジ(黒文字)
ハッカ(薄荷)
ユズ(柚子)
モミ(トド松)
セキショウ(石菖)
コハク(琥珀)
タチバナ(橘)
スギ(杉)
ショウノウ(樟脳)
ラベンダー
ヒバ(檜葉)
クロモジ(黒文字)
ハッカ(薄荷)
ユズ(柚子)
モミ(トド松)
セキショウ(石菖)
コハク(琥珀)
タチバナ(橘)
スギ(杉)
ショウノウ(樟脳)
ラベンダー
ヒバ(檜葉)
山田憲太郎『香料』、吉武利文『橘』