石の尺八を彫って天皇から「日本一」の讃辞を賜った幕末の名工・丹波佐吉の波乱にみちた生涯を各地に残された遺作と職人たちからの聞書をもとに克明に跡づけ、幾多の石仏・石神を遺して野に埋もれていった旅廻りの石工たちの知られざる生活を当時の社会状況と照合しつつ浮き彫りにする。〔歴史・伝記〕
金森 敦子(カナモリ アツコ)
1946年,新潟県中蒲原郡横越村(現・新潟市)に生まれる.國學院大學文学部卒業.日本民俗学会会員.
著書に,歴史に好奇心(日本放送出版協会,2007),“きよのさん”と歩く江戸六百里(バジリコ,2006),伊勢詣と江戸の旅(文春新書,2004),芭蕉「おくのほそ道」の旅(角川書店,2004),江戸庶民の旅(平凡社新書,2002),関所抜け江戸の女たちの冒険(晶文社,2001),芭蕉はどんな旅をしたのか(晶文社,2000),江戸の女俳諧師「奥の細道」を行く(晶文社,1998;角川ソフィア文庫,2008),お葉というモデルがいた (晶文社,1996),女流誕生 (法政大学出版局,1994),瞽女んぼが死んだ(角川書店,1990),石の旅(クロスロ−ド選書,1988)がある.




