衣風土記 I

四六判 / 246ページ / 上製 / 価格 2,750円 (消費税 250円) 
ISBN978-4-588-30041-7(4-588-30041-5) C0021 [2006年09月 刊行]

内容紹介

絹・木綿はもとより、アイヌのシナ布から麻・青苧(カラムシ)の布、コウゾの紙衣まで。万葉集に詠まれた「しのぶ摺り」から京友禅まで。「つづれぼろ」や裂織りから紬や絣まで。衣服の素材となる植物や蚕を育て、糸を紡ぎ、布を織り、それを染めた人々の技と心を訪ねた旅の記録。土地の人々との交流をユーモアをまじえて描きつつ、現代の衣服文化に対する批判をも語る

著訳者プロフィール

松岡 未紗(マツオカ ミサ)

きもの研究家・収集家,エッセイスト.1980年〜87年まで,業界誌『きものと経営』に本書のもととなった「きもの風土記」を連載.また,名古屋市教育委員会による調査をはじめ,国内外の民族調査に衣服担当として参加している.1995年,所蔵する藍染めの古代裂を一宮市博物館の企画展「藍華やぐ」に出品,同展図録の監修も務めた.2005年には岐阜市歴史博物館の特別展に自身の1500点を超えるコレクションの中から400点を出品し,同博物館との共編著による『JAPAN BLUE 藍染めの美』(岐阜新聞社刊)を上梓した.このほか,『呉服手帳』(PR現代),『藍むかしむかし物語』(絵本,中部伝統工芸会),『きもの浪漫伝説』(PR現代)などの著書がある.

※上記内容は本書刊行時のものです。