衣風土記 IV

四六判 / 250ページ / 上製 / 価格 2,750円 (消費税 250円) 
ISBN978-4-588-30044-8(4-588-30044-X) C0021 [2006年12月 刊行]

内容紹介

本巻は三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山篇を収録。今に残る伊勢の型紙、長浜のちりめん、野洲の本藍染めと藍に染められた紺屋の物語、古代の摺り染めや友禅の下絵に用いられたつゆ草、織物王国西陣の成り立ちと奢侈倹約令の下での衰微、新羅から渡来し、各地に養蚕機織りを伝えた秦氏の系譜、十三詣りの風習と母親の想い、飛鳥の里の衣縫いの神々など、衣に関わる伝説と歴史・民俗を語る。

著訳者プロフィール

松岡 未紗(マツオカ ミサ)

きもの研究家・収集家,エッセイスト.1980年〜87年まで,業界誌『きものと経営』に本書のもととなった「きもの風土記」を連載.また,名古屋市教育委員会による調査をはじめ,国内外の民族調査に衣服担当として参加している.1995年,所蔵する藍染めの古代裂を一宮市博物館の企画展「藍華やぐ」に出品,同展図録の監修も務めた.2005年には岐阜市歴史博物館の特別展に自身の1500点を超えるコレクションの中から400点を出品し,同博物館との共編著による『JAPAN BLUE 藍染めの美』(岐阜新聞社刊)を上梓した.このほか,『呉服手帳』(PR現代),『藍むかしむかし物語』(絵本,中部伝統工芸会),『きもの浪漫伝説』(PR現代)などの著書がある.

※上記内容は本書刊行時のものです。