森 宣雄(モリ ヨシオ)
1968年横浜市生まれ。琉球大学大学院法学研究科修士課程、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。聖トマス大学人間文化共生学部教員を経て、現在、同志社大学〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター学外研究員、西宮公同教会・関西神学塾講師。専攻は沖縄・東アジア近現代史。著書に『地のなかの革命――沖縄戦後史における存在の解放』(現代企画室、2010年)、『沖縄戦後民衆史――ガマから辺野古まで』(岩波書店、2016年)がある。
冨山 一郎(トミヤマ イチロウ)
1957年京都市生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。博士(農学)。神戸市外国語大学・大阪大学大学院文学研究科教員を経て、現在、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は沖縄近現代史。著書に『近代日本社会と「沖縄人」』(日本経済評論社、1990年)、『暴力の予感』(岩波書店、2002年)、『増補 戦場の記憶』(日本経済評論社、2006年)、『流着の思想』(インパクト出版会、2013年)がある。
戸邉 秀明(トベ ヒデアキ)
1974年千葉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程中退。早稲田大学第一文学部助手、日本学術振興会特別研究員を経て、現在、東京経済大学経済学部准教授。専攻は、復帰運動史を中心とする沖縄近現代史、史学思想史。近年の主な論文に、「沖縄戦の記憶が今日によびかけるもの」(成田龍一・吉田裕編『記憶と認識の中のアジア・太平洋戦争』岩波書店、2015年)、「マルクス主義と戦後日本史学」(『岩波講座 日本歴史22 歴史学の現在』岩波書店、2016年)などがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。第I部 沖縄の党
ポスト「島ぐるみ闘争」の思想戦 川満信一
「沖縄の党」とあま世の連帯 新川明
戦後の沖縄戦を生きぬく 松島朝義
第II部 帝国へ/帝国から
国場幸太郎における民族主義と「島」 冨山一郎
沖縄史の日本史からの自立──傷みの歴史から「あま世」の希望 鹿野政直
第III部 座談会 歴史の自立をめぐって
鹿野政直/新川明/川満信一/松島朝義/冨山一郎/森宣雄/戸邉秀明
あとがき──歴史における態度の問題 冨山一郎・戸邉秀明
戦後沖縄・歴史認識アピール
川満信一(かわみつ・しんいち)
1932年沖縄・宮古島生まれ。1956年、琉球大学文理学部国文科在学時に文芸同人誌『琉大文学』に参加。1956年、同大卒業後、沖縄タイムス社に入社。以後、『新沖縄文学』編集長等を歴任。著書に『川満信一詩集1953-1972』(オリジナル企画、1978年)、『沖縄・根からの問い――共生への渇望』(泰流社、1978年)、『沖縄・自立と共生の思想――「未来の縄文」へ架ける橋』(海風社、1987年)、『沖縄発――復帰運動から40年』(世界書院、2010年)など多数。
新川 明(あらかわ・あきら)
1931年沖縄生まれ。琉球大学文理学部国文科在学時に文芸同人誌『琉大文学』に参加。1955年、同大を中退し沖縄タイムス社に入社。同社八重山支局長、『新沖縄文学』編集長、『沖縄大百科事典』刊行事務局長、編集局長、社長、会長を経て1995年退任。著書に『反国家の兇区』(現代評論社、1971年。社会評論社より1996年に増補新版)、『新南島風土記』(大和書房、1978年。毎日出版文化賞受賞。のち朝日文庫、岩波現代文庫)、『詩画集 日本が見える』(共著、築地書館、1983年)など多数。
松島朝義(まつしま・ちょうぎ)
1947年沖縄生まれ。1966年、国費自費留学制度で中央大学法学部入学、在学中に多数の沖縄論を執筆・発表。1973年卒業。翌年より那覇市首里で作陶を始め、沖縄県工芸公募展最優秀賞(1985年)、西日本陶芸美術展大賞(2000年)、沖縄タイムス芸術選賞大賞(2007年)など受賞多数。2003年より日本工芸会正会員に選出。陶芸論の共著書に『沖縄美術全集I 陶芸』(沖縄タイムス社、1989年)、沖縄県教育委員会編・発行『沖縄の陶器類関係資料調査報告書』2003年などがある。
鹿野政直(かの・まさなお)
1931年大阪府生まれ。早稲田大学文学部卒業、同大大学院を経て、1958-99年、早稲田大学文学部教員。現在、同大名誉教授。専攻は日本近現代思想史。著書に『鹿野政直思想史論集』全7巻(岩波書店、2007-08年)など多数。近年の沖縄関係の著作に、『沖縄の戦後思想を考える』(岩波書店、2011年)、「阿波根昌鴻――「命どぅ宝」への闘い」(テッサ・モーリス-スズキ編『ひとびとの精神史2 朝鮮の戦争 1950年代』岩波書店、2015年)などがある。
書評掲載
「朝日新聞」(2017年4月30日付/齋藤純一氏・評)にて紹介されました。
「出版ニュース」(2017年5月中・下旬号)にて紹介されました。
「読書人」(2017年5月19日号/大野光明氏・評)にて紹介されました。
「沖縄タイムス」(2017年6月10日付/仲宗根勇氏・評)にて紹介されました。
「月刊社会民主」(2017年8月号/岡田真紀氏・評)にて紹介されました。
「琉球新報」(2018年5月20日付/鳥山淳氏・評)にて紹介されました。
「寄せ場」(第29号2018年3月25日/松沢哲成氏・評)にて紹介されました。