イングランドの新興都市ミルトン・ケインズを舞台に、アマチュア音楽家による草の根の音楽活動を徹底的に調査し、彼らの創造の小道に光を当てた音楽社会学の大著。クラシックからジャズ、ロック、フォーク、カントリー・アンド・ウェスタンまで、音楽テキストや理論よりも実践を重視し、偉大な作曲家や演奏家ではなく名もなき人々を主人公に、音楽をめぐる都市生活の実相を描き出す。
ルース・フィネガン(フィネガン,R.)
口承文芸,物語論,パフォーマンス研究の泰斗.1933年北アイルランド生.オクスフォード大学で古典学,社会人類学を専攻.60年代に西アフリカのシェラレオネで,70年代に南太平洋のフィジー諸島で口承文化のフィールドワークを行い,現地の大学で教育活動にも従事.1969年以来,イングランドの新都市ミルトン・ケインズに居住,都市人類学的視点から地域研究も開始した.1988-99年,当地のオープン・ユニバーシティ,比較社会制度学講座の担当教授.Oral Poetry (1977), Tale of the City (1998), Communicating (2002), The ‘Oral’ and Beyond (2007) 他著書多数.単行書は本書が初の邦訳である.
湯川 新(ユカワ アラタ)
1942年,東京に生まれる.1968年,法政大学大学院修士課程修了.現在,法政大学社会学部教授.専攻:音楽社会学.著書に,『ブルース』, 訳書に,サージェント『ジヤズ──熱い混血の音楽』,ラッセル『カンザス・シティ・ジャズ』,シューラー『初期のジャズ』,ストウ『スウィング』,共訳に,トムソン『モーツァルトとフリーメーソン』(以上,いずれも法政大学出版局刊)などがある.
※上記内容は本書刊行時のものです。I 序 論
1 地元音楽の存在とその研究
2 音楽家の「アマチュア」と「プロフェッショナル」
3 ミルトン・ケインズとその音楽
II ミルトン・ケインズにおける音楽世界
4 地元レベルにおけるクラシック音楽の世界
5 ブラスバンドの世界
6 フォーク音楽の世界
7 音楽劇の世界
8 ジャズの世界
9 カントリー・アンド・ウェスタンの世界
10 ロックとポップの世界
III 対照と比較
11 音楽の学習
12 実演とその諸条件
13 作曲、創造性、実演
14 複数の音楽世界
IV 地元音楽の組織と仕事
15 家庭と学校の音楽
16 教会の音楽
17 クラブとパブの音楽
18 音楽グループの組織と運営
19 現役の群小バンドとそれらの組織
20 資源、報酬、支援
V 地元音楽の意義
21 都市生活の小道
22 音楽、社会、人類
補遺 方法と提示にかんするノート
訳者あとがき
参考文献
索引
1 地元音楽の存在とその研究
2 音楽家の「アマチュア」と「プロフェッショナル」
3 ミルトン・ケインズとその音楽
II ミルトン・ケインズにおける音楽世界
4 地元レベルにおけるクラシック音楽の世界
5 ブラスバンドの世界
6 フォーク音楽の世界
7 音楽劇の世界
8 ジャズの世界
9 カントリー・アンド・ウェスタンの世界
10 ロックとポップの世界
III 対照と比較
11 音楽の学習
12 実演とその諸条件
13 作曲、創造性、実演
14 複数の音楽世界
IV 地元音楽の組織と仕事
15 家庭と学校の音楽
16 教会の音楽
17 クラブとパブの音楽
18 音楽グループの組織と運営
19 現役の群小バンドとそれらの組織
20 資源、報酬、支援
V 地元音楽の意義
21 都市生活の小道
22 音楽、社会、人類
補遺 方法と提示にかんするノート
訳者あとがき
参考文献
索引