絵画教育の現場での子供たちへのインタビューを通して、芸術の理解が人間形成に必須の過程であることを浮彫にする。ピアジェの認知発達理論やコールバーグの発達段階説を芸術鑑賞に応用し、モノローグからダイアローグへの架橋として美的教育を位置づける試み。
マイケル・J.パーソンズ(パーソンズ,M.J.)
(Michael J. Parsons)
1935年、イギリスに生まれる。オックスフォード大学で英文学を学び、1963年、アメリカに渡り、イリノイ大学で教育哲学を修める。1987年よりオハイオ州立大学で芸術教育学科の主任教授(現在は同名誉教授)を務め、現在は、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校芸術デザイン学部教授。共著に、Aesthetics and Education (University of Illinois Press, 1993)などがある。
尾崎 彰宏(オザキ アキヒロ)
1955年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、東北大学大学院文学研究科教授。美学・西洋美術史専攻。著書:『レンブラント、フェルメールの時代の女性たち』(小学館)、『レンブラントのコレクション』(三元社)、『レンブラント工房』(講談社選書メチエ)など。訳書:クリバンスキー、パノフスキー、ザクスル『土星とメランコリー』(共訳、晶文社)、ラルセン『風景画家レンブラント』(共訳、法政大学出版局)など。
加藤 雅之(カトウ マサユキ)
1958年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、神戸大学国際コミュニケーションセンター教授。イギリス文学・文化、英語教育専攻。訳書:ジェイムソン『アドルノ』(共訳、論創社)、スタイナー『むずかしさについて』(共訳、みすず書房)など。
※上記内容は本書刊行時のものです。 日本語版への序
はしがき
序論
認知発達理論
芸術に関する諸前提
本書の構成──テーマと段階
方法論
第一章 五段階の概観
第一段階──お気に入り
第二段階──美とリアリズム
第三段階──表出力
第四段階──様式とフォルム
第五段階──自律性
第一段階
色
お気に入り
絵画的描写という概念
題材についての連想
絵画の楽しみ
第二章 主題
第二段階
美
不特定の他者
リアリズム
図式的リアリズムと写真的リアリズム
言訳
第三段階
主観的テーマ
第三章 表出
第一段階
身ぶりにあらわれる感情
第二段階
感情を描く
第二段階から第三段階への移行
画家と作品を結びつける
表出の概念
第三段階
主観性
表出の個的性格
解釈
第四段階
解釈を矯正する可能性
公に開かれた絵画
第四章 媒体、フォルム、様式
第二段階
難易度と熟練
モダン・アート
第三段階
抽象芸術の表出力
表出力と媒体
意味を求めて
技法
様式
様式の発見と理解
第四段階
非主観的性質の表現
公に開かれた媒体の意味
ルノワールの絵の様式
第五章 価値判断
第二段階
価値判断の客観性
本来の基準の転倒
嗜好の相対主義
第三段階
真正な感情の基準
個人的経験というフィルター
意見一致の可能性
第四段階
根拠の提示
相対主義と芸術界
第五段階
経験を問う
様式への問いかけ
価値判断の根拠
訳者あとがき
参考文献
索引
はしがき
序論
認知発達理論
芸術に関する諸前提
本書の構成──テーマと段階
方法論
第一章 五段階の概観
第一段階──お気に入り
第二段階──美とリアリズム
第三段階──表出力
第四段階──様式とフォルム
第五段階──自律性
第一段階
色
お気に入り
絵画的描写という概念
題材についての連想
絵画の楽しみ
第二章 主題
第二段階
美
不特定の他者
リアリズム
図式的リアリズムと写真的リアリズム
言訳
第三段階
主観的テーマ
第三章 表出
第一段階
身ぶりにあらわれる感情
第二段階
感情を描く
第二段階から第三段階への移行
画家と作品を結びつける
表出の概念
第三段階
主観性
表出の個的性格
解釈
第四段階
解釈を矯正する可能性
公に開かれた絵画
第四章 媒体、フォルム、様式
第二段階
難易度と熟練
モダン・アート
第三段階
抽象芸術の表出力
表出力と媒体
意味を求めて
技法
様式
様式の発見と理解
第四段階
非主観的性質の表現
公に開かれた媒体の意味
ルノワールの絵の様式
第五章 価値判断
第二段階
価値判断の客観性
本来の基準の転倒
嗜好の相対主義
第三段階
真正な感情の基準
個人的経験というフィルター
意見一致の可能性
第四段階
根拠の提示
相対主義と芸術界
第五段階
経験を問う
様式への問いかけ
価値判断の根拠
訳者あとがき
参考文献
索引