バレエ音楽《ボレロ》《ダフニスとクロエ》をはじめとする数々の名曲を生み出したフランスの偉大な音楽家、モーリス・ラヴェルの主要な評論、書簡、講演原稿を集める。20世紀初頭のフランス音楽界の賑わいを伝える演奏会評やジャズ・ブルース・現代音楽論、自伝的エッセイまで、ラヴェルの知られざる内面と芸術観、創作に対する姿勢を明らかにする日本オリジナル選集。
モーリス・ラヴェル(ラヴェル モーリス)
モーリス・ラヴェル(Joseph Maurice Ravel)
フランスの作曲家。1875年3月7日、スペイン国境に近いフランス領バスク地方に生まれ、生後まもなくパリに移る。音楽好きの父の配慮で幼少時よりピアノを習い、パリ音楽院ではフォーレ、ジェダルジュらに師事。《水の戯れ》などで気鋭の作曲家として注目を集めるが、若き芸術家の登竜門であるローマ大賞は獲得できなかった。1912年、ディアギレフ率いるバレエ・リュスの委嘱により《ダフニスとクロエ》を作曲。1915年、第一次世界大戦に輸送兵として従軍、復員後に戦死者に捧げる組曲《クープランの墓》を作曲。1928年、北米演奏旅行を成功させ、帰国後に代表曲となる《ボレロ》を作曲。1932年、パリで自動車事故に遭い、後に健康状態が悪化。1937年末、脳の手術を受けるも回復せず、死去。
笠羽 映子(カサバ エイコ)
笠羽 映子(カサバ エイコ)
東京藝術大学大学院修了。パリ第4大学博士課程修了(音楽学博士)。早稲田大学名誉教授。訳書にブーレーズ『ブーレーズ音楽論』(晶文社)『参照点』(書肆風の薔薇)『クレーの絵と音楽』(筑摩書房)『現代音楽を考える』(青土社)『標柱』(青土社)『ブーレーズは語る』(青土社)『ブーレーズ─シェフネール書簡集1954–1970』(音楽之友社)『エクラ/ブーレーズ』(青土社)『ブーレーズ作曲家論選』(ちくま学芸文庫)『魅了されたニューロン』(法政大学出版局)『ブーレーズ/ケージ往復書簡1949–1982』(みすず書房)『ブーレーズとの対話』(法政大学出版局)ルシュール編『ドビュッシー書簡集1884–1918』(音楽之友社)同著『伝記 クロード・ドビュッシー』(音楽之友社)など多数。フランス・デュラン社のドビュッシー全集の校訂・解説も務める。
ラムルー演奏会 I
ラムルー演奏会 II
ファネリ氏の《交響的絵画》
オペラ・コミックにおける《魔女》
芸術劇場 《イドメネオ》第三幕、《遥か彼方の泉》
《フェルヴァール》 プロローグ付き三幕のオペラ
芸術劇場にて
クロード・ドビュッシーの《映像》について
オペラ座における《魔法》
芸術劇場にて 《ポッペアの戴冠》より〈セネカの死〉
芸術劇場にて 音楽の夕べ 《軽はずみな告白》、《火》
《ボリス・ゴドゥノフ》
フランスとスペインの音楽的協調 フランスにおける近代スペイン音楽
オペラ・コミックで 《フランチェスカ・ダ・リミニ》と《はかない人生》
《パルジファル》 リヒャルト・ヴァーグナーの神聖劇
ニジンスキー、バレエの巨匠
ロシア・シーズンの新しい演目 《サヨナキドリ》
フランス音楽擁護のための国民連盟委員会宛ての書簡 軍事地域 一九一六年六月七日
ガブリエル・フォーレの歌曲
ジャズを真面目に受けとめるべきです!
現代音楽
自伝的スケッチ
怠惰な子供だった私の思い出
工場に歌を見つける
最近のフランス音楽
二十五歳未満の若者たちの憧れ 音楽青年たち
編訳者あとがき
人名・作品索引
ラムルー演奏会 II
ファネリ氏の《交響的絵画》
オペラ・コミックにおける《魔女》
芸術劇場 《イドメネオ》第三幕、《遥か彼方の泉》
《フェルヴァール》 プロローグ付き三幕のオペラ
芸術劇場にて
クロード・ドビュッシーの《映像》について
オペラ座における《魔法》
芸術劇場にて 《ポッペアの戴冠》より〈セネカの死〉
芸術劇場にて 音楽の夕べ 《軽はずみな告白》、《火》
《ボリス・ゴドゥノフ》
フランスとスペインの音楽的協調 フランスにおける近代スペイン音楽
オペラ・コミックで 《フランチェスカ・ダ・リミニ》と《はかない人生》
《パルジファル》 リヒャルト・ヴァーグナーの神聖劇
ニジンスキー、バレエの巨匠
ロシア・シーズンの新しい演目 《サヨナキドリ》
フランス音楽擁護のための国民連盟委員会宛ての書簡 軍事地域 一九一六年六月七日
ガブリエル・フォーレの歌曲
ジャズを真面目に受けとめるべきです!
現代音楽
自伝的スケッチ
怠惰な子供だった私の思い出
工場に歌を見つける
最近のフランス音楽
二十五歳未満の若者たちの憧れ 音楽青年たち
編訳者あとがき
人名・作品索引