大戦直後、わずか7年足らずの活動期間にもかかわらず、『旅芸人』や『若者と死』などの作品でパリの芸術シーンを革新したバレエ・デ・シャンゼリゼ。その誕生から終焉までの歴史を、広範な資料を通じて再構成し、R.プティやB.コフノ、J.バビレやJ.コクトーをはじめとする個性豊かな作家や演出家、ダンサーたちの群像を描いた本邦初の文献。上演作品リストや年譜などの貴重な資料も収録。図版多数。
深澤 南土実(フカサワ ナツミ)
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程博士号(人文科学)取得修了。専門は舞踊学、舞踊史、身体表現、パフォーミングアーツ。現在、東京藝術大学COI拠点特任研究員。幼少期にクラシックバレエ、その後コンテンポラリーダンスに出会い、研究活動と並行して幅広く舞踊活動も続ける。
※上記内容は本書刊行時のものです。はじめに
第1章 バレエ・デ・シャンゼリゼ誕生前夜
第1節 バレエ・デ・シャンゼリゼの萌芽──占領下、解放後のパリ
1 「ダンスのリサイタル」──ジャニーヌ・シャラとローラン・プティ
2 「ダンスの夕べ」
第2節 《旅芸人》と《ランデヴー》──人間性への共感
1 《旅芸人》
2 《ランデヴー》
第3節 バレエ・デ・シャンゼリゼの誕生
第4節 シャンゼリゼ劇場とダンス
第5節 ボリス・コフノ
1 モスクワからパリへ
2 バレエ・リュスとの出会いと台本
3 バレエ・リュス・ド・モンテカルロとバレエ1933
第2章 一九四五─一九四六年
第1節 ボリス・コフノとローラン・プティ
第2節 一九四五年──最初のシーズンの上演プログラム
1 《「眠れる森の美女」より森》
2 《カルタ遊び》
3 《草上の昼食》
4 《悪魔の花嫁》
第3節 一九四六年三月──第二シーズン
1 《ダンス・コンサート》
2 《ユピテルの恋》
3 《ロス・カプリチョス》
第4節 初の海外ツアー──イギリス
第5節 一九四六年のその後の活動
1 《洗濯女の舞踏会》
2 《ラ・シルフィード》
第3章 《若者と死》──「生」の象徴としての「若者」
第1節 創作の経緯 84
第2節 ジャン・コクトーの台本と振付の検討
第3節 「若者」が表象するもの
1 ジャン・バビレ
2 ローラン・プティとダンサーの解釈
第4節 作品への批評と評価
第4章 一九四七─一九五一年──創作の嵐と分裂
第1節 一九四七年とローラン・プティの離脱
1 《13のダンス》
2 《ドン・キホーテの肖像》
第2節 一九四八年──最後の成功《出会い、あるいはオイディプスとスフィンクス》
1 《創造》
2 《出会い、あるいはオイディプスとスフィンクス》
3 《アモールとその愛》
第3節 一九四九年──クリスチャン・ベラールの死
1 《夜》
2 《夏休みの宿題》、《ラジオの修理工、あるいは、ただ人生を楽しく》
3 《ティル・オイレンシュピーゲル》
4 《グラン・パ・クラシック》
5 《画家とモデル》
第4節 一九五〇─一九五一年──バレエ団解散への道
1 一九五〇年六月のパリ・シーズン
2 一九五一年十月──アンピール劇場での最後のパリ・シーズン
第5節 バレエ・デ・シャンゼリゼの遺産
1 バレエ団の解散とコフノ
2 ダンサーたちのその後
おわりに
あとがき
注
参考・引用文献
図版リスト
資料編
バレエ・デ・シャンゼリゼの上演作品
一九四五年初演作品
一九四六年初演作品
一九四七年初演作品
一九四八年初演作品
一九四九年初演作品
一九五〇年初演作品
一九五一年初演作品
バレエ・デ・シャンゼリゼの活動年譜
──上演プログラムと同時期のパリ・オペラ座バレエの上演プログラム
人名索引
第1章 バレエ・デ・シャンゼリゼ誕生前夜
第1節 バレエ・デ・シャンゼリゼの萌芽──占領下、解放後のパリ
1 「ダンスのリサイタル」──ジャニーヌ・シャラとローラン・プティ
2 「ダンスの夕べ」
第2節 《旅芸人》と《ランデヴー》──人間性への共感
1 《旅芸人》
2 《ランデヴー》
第3節 バレエ・デ・シャンゼリゼの誕生
第4節 シャンゼリゼ劇場とダンス
第5節 ボリス・コフノ
1 モスクワからパリへ
2 バレエ・リュスとの出会いと台本
3 バレエ・リュス・ド・モンテカルロとバレエ1933
第2章 一九四五─一九四六年
第1節 ボリス・コフノとローラン・プティ
第2節 一九四五年──最初のシーズンの上演プログラム
1 《「眠れる森の美女」より森》
2 《カルタ遊び》
3 《草上の昼食》
4 《悪魔の花嫁》
第3節 一九四六年三月──第二シーズン
1 《ダンス・コンサート》
2 《ユピテルの恋》
3 《ロス・カプリチョス》
第4節 初の海外ツアー──イギリス
第5節 一九四六年のその後の活動
1 《洗濯女の舞踏会》
2 《ラ・シルフィード》
第3章 《若者と死》──「生」の象徴としての「若者」
第1節 創作の経緯 84
第2節 ジャン・コクトーの台本と振付の検討
第3節 「若者」が表象するもの
1 ジャン・バビレ
2 ローラン・プティとダンサーの解釈
第4節 作品への批評と評価
第4章 一九四七─一九五一年──創作の嵐と分裂
第1節 一九四七年とローラン・プティの離脱
1 《13のダンス》
2 《ドン・キホーテの肖像》
第2節 一九四八年──最後の成功《出会い、あるいはオイディプスとスフィンクス》
1 《創造》
2 《出会い、あるいはオイディプスとスフィンクス》
3 《アモールとその愛》
第3節 一九四九年──クリスチャン・ベラールの死
1 《夜》
2 《夏休みの宿題》、《ラジオの修理工、あるいは、ただ人生を楽しく》
3 《ティル・オイレンシュピーゲル》
4 《グラン・パ・クラシック》
5 《画家とモデル》
第4節 一九五〇─一九五一年──バレエ団解散への道
1 一九五〇年六月のパリ・シーズン
2 一九五一年十月──アンピール劇場での最後のパリ・シーズン
第5節 バレエ・デ・シャンゼリゼの遺産
1 バレエ団の解散とコフノ
2 ダンサーたちのその後
おわりに
あとがき
注
参考・引用文献
図版リスト
資料編
バレエ・デ・シャンゼリゼの上演作品
一九四五年初演作品
一九四六年初演作品
一九四七年初演作品
一九四八年初演作品
一九四九年初演作品
一九五〇年初演作品
一九五一年初演作品
バレエ・デ・シャンゼリゼの活動年譜
──上演プログラムと同時期のパリ・オペラ座バレエの上演プログラム
人名索引
書評掲載
「SWAN MAGAZINE」(Vol.60、2020年夏号/亀山和枝氏・評)に紹介されました。