1946年、旧制浦和高等学校に入学した野澤協は詩人を志していた。その後の数年間に書きためられ、8冊の大学ノートに浄書された約180篇の詩作品には、ダダやシュルレアリスム、齋藤史や逸見猶吉との挌闘を経て独自の言語世界の創造に至る、比類なき精神の軌跡が刻みこまれている。70年に及ぶ封印を解かれ、いまはじめて明かされる、“詩人 野澤協”の全貌。
野沢 協(ノザワ キョウ)
1930年2月1日、鎌倉に生れる。1945年海軍兵学校(敗戦直後に解散)に入学。1946年旧制浦和高等学校文科甲類入学、1950年卒業。同年旧制東京大学文学部仏文科入学。卒業後は同大学院に進み、1958年満期修了。東京都立大学教授、駒澤大学教授を務める。2015年11月18日、東京都杉並区の自宅で死去。
著書:『荒野(あらの)にて 野沢協評論集成』(歿後刊行)
主な訳書:P. アザール『ヨーロッパ精神の危機』(第9回クローデル賞)、B. グレトゥイゼン『ブルジョワ精神の起源』、A. リシュタンベルジェ『十八世紀社会主義』(第19回日本翻訳文化賞)、J. カスー『1848年──2月革命の精神史』(監訳)、『啓蒙のユートピア全3巻』(監訳)、『ピエール・ベール著作集全8巻・補巻1』(全巻個人訳、第2回日仏翻訳文学賞・第34回日本翻訳文化賞)、P. デ・メゾー『ピエール・ベール伝』、『ドン・デシャン哲学著作集』、『啓蒙の地下文書Ⅰ・Ⅱ』(監訳)、『ピエール・ベール関連資料集1・2・補巻』(以上の著訳書は法政大学出版局刊)
《夜の果てへ》
夏
そのころ
大輪の花
祝祭
入水
テエゼ
夜明け
フィナーレ
Madame, c’est à quoi bon ?
日附変更線通過
夜明けの歌
春
出発
花
絶望の海
無言歌
壮年
道化師の朝の歌
内海の夜
秋
倦怠(春について)
朝
二人
未知の人
(をさむるところ)
《ロマネスクな挽歌》
旅のこゝろ
愛の歌
落花
朝
夜明け
海暮れる
河口望見
滅亡
長雨
霧
生きる
話し
雪
願ひ
影
帰り
炭場の一日
砂塵
絶望の鏡
沙漠の二人
港
敗れた人
街
街(ソノ二)
空中サアカス
記憶
(納めるところ)
《ルナパアクの花》
沙漠の港
霧の浜
廃墟の二人
いくとせ
初夏
廃墟
青虫
五月の歌
ルナパアクの夜
処女地
罌粟花
悩みについて
夜・出発
上汐・空のトランク
情炎
舞台
冬
断片
測量
時雨
道化について
地
岬の思ひ出
水郷
黄昏歌
夜天
(納めるところ)
《断層》
野分の風
風車
沈む街
革命
春
日暮れの歌
郷愁
酸素吸入
陰花植物
椿
五月一日
青葉
夜明けの讃歌
風
(をさむるところ)
《夜の果ての旅》
運河病棟
作品一番
作品二番
作品四番
作品五番
作品三番
作品六番
作品九番
作品八番
作品十番
作品十一番
作品十二番
作品十三番
作品七番
コオカサス
北方ノ歌(作品十四番)
鴉ニ(作品十五番)
歴史(作品十六番)
亀裂(作品十七番)
作品十八番
作品十九番
作品二十番
作品二十一番(コオカサス)
作品二十二番
〔収録作品一覧〕
《焦土・雅歌》
墓碑
帰郷
外科病院
翳
岬
ゴルゴダ
涯
ウラル山塊
入江
焦土
雪崩
郊外
枯野
ヴィラ
銃猟
落下
南島樹林
霧
井戸
髪 ソノ一
髪 ソノ二
髪 ソノ三
髪 ソノ四
髪 ソノ五
荒地
雅歌
入水
《落城・使徒行伝》
落城
荒地
炎天
出征
行軍
饑え
劇場
落城
泥濘
落城
城郭
砂丘
終幕
使徒行伝
使徒
海峡
伝道
蛇使ひと使徒
使徒昇天
記憶
岬
晩年
黄昏
肉親
序歌
墓所
海洋
《エディプス》
詩抄 エディプス
ソノ一 序
ソノ二 夜
ソノ三 誕生の歌
ソノ四 葬送
ソノ五 乱倫の歌
ソノ六 エディプス悲歌
ソノ七 暁の歌
ソノ八 消息
ソノ九 青い家
ソノ十 風化する母
ソノ十一 秋風歌
ソノ十二 魚歌
ソノ十三 望郷
ソノ十四 母火山
ソノ十五 日暮れの騎士
ソノ十六 薔薇園
ソノ十七 追放者
ソノ十八 創世紀
《『天鵞絨』第二号掲載作品》
投身
かうもり
解題・編註 解説(木下雄介)
夏
そのころ
大輪の花
祝祭
入水
テエゼ
夜明け
フィナーレ
Madame, c’est à quoi bon ?
日附変更線通過
夜明けの歌
春
出発
花
絶望の海
無言歌
壮年
道化師の朝の歌
内海の夜
秋
倦怠(春について)
朝
二人
未知の人
(をさむるところ)
《ロマネスクな挽歌》
旅のこゝろ
愛の歌
落花
朝
夜明け
海暮れる
河口望見
滅亡
長雨
霧
生きる
話し
雪
願ひ
影
帰り
炭場の一日
砂塵
絶望の鏡
沙漠の二人
港
敗れた人
街
街(ソノ二)
空中サアカス
記憶
(納めるところ)
《ルナパアクの花》
沙漠の港
霧の浜
廃墟の二人
いくとせ
初夏
廃墟
青虫
五月の歌
ルナパアクの夜
処女地
罌粟花
悩みについて
夜・出発
上汐・空のトランク
情炎
舞台
冬
断片
測量
時雨
道化について
地
岬の思ひ出
水郷
黄昏歌
夜天
(納めるところ)
《断層》
野分の風
風車
沈む街
革命
春
日暮れの歌
郷愁
酸素吸入
陰花植物
椿
五月一日
青葉
夜明けの讃歌
風
(をさむるところ)
《夜の果ての旅》
運河病棟
作品一番
作品二番
作品四番
作品五番
作品三番
作品六番
作品九番
作品八番
作品十番
作品十一番
作品十二番
作品十三番
作品七番
コオカサス
北方ノ歌(作品十四番)
鴉ニ(作品十五番)
歴史(作品十六番)
亀裂(作品十七番)
作品十八番
作品十九番
作品二十番
作品二十一番(コオカサス)
作品二十二番
〔収録作品一覧〕
《焦土・雅歌》
墓碑
帰郷
外科病院
翳
岬
ゴルゴダ
涯
ウラル山塊
入江
焦土
雪崩
郊外
枯野
ヴィラ
銃猟
落下
南島樹林
霧
井戸
髪 ソノ一
髪 ソノ二
髪 ソノ三
髪 ソノ四
髪 ソノ五
荒地
雅歌
入水
《落城・使徒行伝》
落城
荒地
炎天
出征
行軍
饑え
劇場
落城
泥濘
落城
城郭
砂丘
終幕
使徒行伝
使徒
海峡
伝道
蛇使ひと使徒
使徒昇天
記憶
岬
晩年
黄昏
肉親
序歌
墓所
海洋
《エディプス》
詩抄 エディプス
ソノ一 序
ソノ二 夜
ソノ三 誕生の歌
ソノ四 葬送
ソノ五 乱倫の歌
ソノ六 エディプス悲歌
ソノ七 暁の歌
ソノ八 消息
ソノ九 青い家
ソノ十 風化する母
ソノ十一 秋風歌
ソノ十二 魚歌
ソノ十三 望郷
ソノ十四 母火山
ソノ十五 日暮れの騎士
ソノ十六 薔薇園
ソノ十七 追放者
ソノ十八 創世紀
《『天鵞絨』第二号掲載作品》
投身
かうもり
解題・編註 解説(木下雄介)
書評掲載
「東京新聞」(2019年1月31日夕刊/大波小波)に紹介されました。
「出版ニュース」(2019年2月上旬号)に紹介されました。