サピエンティア 16
スターリンから金日成へ
北朝鮮国家の形成 1945~1960年

四六判 / 300ページ / 上製 / 価格 3,630円 (消費税 330円) 
ISBN978-4-588-60316-7 C3322 [2011年01月 刊行]

内容紹介

大戦後の北朝鮮建国にあたり、旧ソ連の関与は決定的に重要であった。本書はその過程を、ロシア人である著者が冷戦終結後に公開された多くの一次史料と、独自のソ連系朝鮮人などへの聞き取りによる新史料をもとに詳細に跡づけ、現在の北朝鮮にみられる「世襲制」的な国家のありかたや、いまだ統一がなされない朝鮮半島の歴史、さらには東アジア冷戦史に新たな光をあてる。【朝鮮史・東アジア国際関係史】

目次

 日本語版によせて
 はしがきと謝辞
 表記についての註記

第1章 一九四五〜四八年の北朝鮮――ソ連の占領と国家の誕生
第2章 金日成、ある伝記の試み
第3章 一九四〇年代•一九五〇年代の北朝鮮指導部における分派
第4章 北朝鮮におけるソ連派の出現、一九四五~五五年
第5章 許哥誼――朝鮮労働党の忘れられた創設の父
第6章 八月の挑戦

おわりに

 註  記
 訳者あとがき
 事項索引
 人名索引

関連書籍

李東俊『未完の平和』(小局刊)、下斗米伸夫『モスクワと金日成』(岩波書店)