小説史を主軸とする過去の文学史観を批判する立場から,山陽,中斎,松陰らを俎上に載せ,政治と文学,有用と無用の苛烈なドラマに文学的表現の未発の契機を探る。
前田 愛(マエダ アイ)
1932年神奈川県に生まれる。1957年東京大学文学部国文学科卒業。現在、立教大学文学部教授。主な著書に『近代読者の成立』(有精堂)、『成島柳北』(朝日新聞社)、『明治開化期文学集』(共著、角川書店「日本近代文学大系」)、『洒落本・滑稽本・人情本』(共著、小学館「日本古典文学全集」)がある。
※上記内容は本書刊行時のものです。 I
近世から近代へ ─愛山・透谷の文学史をめぐって─
山陽と中斎 ─危機の予覚者たち─
佐藤一斎の位置 ─『言志四録』の構造─
『八犬伝』の世界 ─「夜」のアレゴリイ─
寺門静軒 ─「無用之人」の軌跡─
雲如山人伝 ─幕末詞壇への一視角─
松陰における「狂愚」 ─下田踏海まで─
II
『伊都満底草』の交歓 ─柳北と洋学者たち─
『板橋雑記』と『柳橋新誌』
パリの柳北 ─「航西日乗」をめぐって─
枕山と春濤 ─明治初年の漢詩壇─
中村敬宇 ─儒学とキリスト教の一接点─
文明開化
明治ナショナリズムの原像
あとがき
関係略年表
初出一覧
書名索引
人名索引
近世から近代へ ─愛山・透谷の文学史をめぐって─
山陽と中斎 ─危機の予覚者たち─
佐藤一斎の位置 ─『言志四録』の構造─
『八犬伝』の世界 ─「夜」のアレゴリイ─
寺門静軒 ─「無用之人」の軌跡─
雲如山人伝 ─幕末詞壇への一視角─
松陰における「狂愚」 ─下田踏海まで─
II
『伊都満底草』の交歓 ─柳北と洋学者たち─
『板橋雑記』と『柳橋新誌』
パリの柳北 ─「航西日乗」をめぐって─
枕山と春濤 ─明治初年の漢詩壇─
中村敬宇 ─儒学とキリスト教の一接点─
文明開化
明治ナショナリズムの原像
あとがき
関係略年表
初出一覧
書名索引
人名索引