未発表の初期詩篇から遺著『鮪に鰯』にいたる作品の軌跡を生活の軌跡と照らし合わせつつ、〈物への愛〉にみちた貘の詩的表現、その〈静かな感動〉の源泉を探る。
仲程 昌徳(ナカホド マサノリ)
1943年南洋テニアン島カロリナスで生まれる。1974年法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。現在琉球大学教養部講師。主著に『南島抒情 琉歌百選』(外間守善と共著、角川書店)がある。
※上記内容は本書刊行時のものです。 序説
I 詩作営為──「ひそかな対決」の位相
II 放浪
1 詩人への道
2 「野宿」と「無銭宿」
3 「さまよえる琉球人」と「放浪三昧」
III 『思弁の苑』
1 処女詩集『思弁の苑』出版まで
2 逆倒の視点
3 郷愁の心理
4 「地球の詩人」
IV 『山之口貘詩集』──「暗い飛沫をふきとる手」
V 『鮪に鰯』
1 「きょうを見つめた」詩人
2 「救済」の詩篇・ミミコ
3 沖縄への郷愁
4 「天から降りて来た言葉」
VI 初期詩篇──「責め」から「嘆願」へ
VII 軌跡
付録 山之口貘著作掲載紙誌一覧
あとがき
I 詩作営為──「ひそかな対決」の位相
II 放浪
1 詩人への道
2 「野宿」と「無銭宿」
3 「さまよえる琉球人」と「放浪三昧」
III 『思弁の苑』
1 処女詩集『思弁の苑』出版まで
2 逆倒の視点
3 郷愁の心理
4 「地球の詩人」
IV 『山之口貘詩集』──「暗い飛沫をふきとる手」
V 『鮪に鰯』
1 「きょうを見つめた」詩人
2 「救済」の詩篇・ミミコ
3 沖縄への郷愁
4 「天から降りて来た言葉」
VI 初期詩篇──「責め」から「嘆願」へ
VII 軌跡
付録 山之口貘著作掲載紙誌一覧
あとがき