近世の琉球 〈オンデマンド版〉

四六判 / 492ページ / 並製 / 価格 7,150円 (消費税 650円) 
ISBN978-4-588-92070-7 C1021 [2013年04月 刊行]

内容紹介

石高、租税制度、位階制度、行政機構等にわたる多面的・実証的な分析を通して、史書の虚実を探り、幕藩体制下の一地域として琉球の実像を浮き彫りにする。

著訳者プロフィール

渡口 真清(トグチ シンセイ)

1914年、那覇市松山町に生まれる。旧制第七高等学校を経て、1935年、九州帝大医学部を卒業。医学博士。沖縄赤十字病院小児科部長。共同編著に『球陽』(校訂本、角川書店)がある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 I 〈地〉

琉球の石高
石高
混合高
長寿村と代
代は税率であるか
田の多い間切と少ない間切
田持ちと畠持ち
人頭税なら苛酷であるか
宮古の貢租と石高
上納と税率
四公六民
給地高の行方
取納の首尾
起と先
掛増米と享保盛増高
地割起源考
地割と不均等配分
地割と無親疎配分
地割制は崩壊しつつあったか

 II 〈人〉

政庁の組織
行政の機構
旧藩王の生活費
王府支配階級の所得
廃藩当時の特権者の人口比例
諸士給与の形態──その変遷について
立津親方の給人帳
南風原親方領地作得覚
検地と札改めと身分
金城和最年譜
位階問答
位階称号と筋目──その沿革について
上士の困窮
定役、旅役と心付役
銀銭と米と利子
士の二男三男
平士の地位
那覇の士
検者

 III 〈海〉

十七世紀薩摩の侵攻──その原因について
南海十二島と付庸国
鎖国と琉球
鎖国日本の琉球
欠落
仕上世の沿革と背景
仕上世と取納
仕上世と運賃
部下運賃
仕上世の手続
漂到唐人の護送
唐栄とは
進貢と接貢
渡唐銀
拝借銀との他

埋草

字句註解
あとがき