アメリカ演劇と政治の問題を特集。貴志雅之「リン・ノッテージの『スウェット』が映すラストベルト都市レディングのバーで」、後藤篤「ナボコフと核の時代」、森瑞樹「赤いキャンバス──『レッド』が見せる有機的コミュニティ」、大森裕二「帝国主義とエコソフィアの相克」、田所朱莉「『父が戦場より帰還する』における白人優位性の転覆」、書評：貴志雅之『アメリカ演劇、劇作家たちのポリティクス』（岡本太助）を収録。

論文
リン・ノッテージの『スウェット』が映すラストベルト都市レディングのバーで──ポジショナリティとインターセクショナリティ　【貴志雅之】

ナボコフと核の時代──『ワルツの発明』の英語翻訳をめぐって　【後藤　篤】

赤いキャンバス──『レッド』が見せる有機的コミュニティ　【森　瑞樹】

帝国主義とエコソフィアの相克──王権劇としての『ジョーンズ皇帝』　【大森裕二】

『父が戦場より帰還する　第一部・二部・三部』における白人優位性の転覆──スーザン＝ロリ・パークスのパスティーシュ歴史劇　【田所朱莉】

書評
貴志雅之『アメリカ演劇、劇作家たちのポリティクス────他者との遭遇とその行方』　【岡本太助】