最終巻には、両大戦間期からドイツによる占領初期にあたる1925〜1940年までの書簡を収める。慢性的な病と体調不良に見舞われながらも『二源泉』をはじめとする晩年の思索を深化させ、1927年にはノーベル文学賞を受賞。フランス的な知性を代表する著名人として多忙な日々を送りつつ、反ユダヤ主義の拡大するヨーロッパの未来を案じつづける晩年の姿が明らかに。巻末には、全3巻分の人名索引を付す。
アンリ・ベルクソン(ベルクソン アンリ)
アンリ・ベルクソン(Henri Bergson)
1859-1941。パリ生まれ。フランスの哲学者。コラージュ・ド・フランス教授(1900)。アカデミー・フランセーズ会員(1914)。ノーベル文学賞(1927)。主著に『意識に直接与えられたものについての試論』(1889)、『物質と記憶』(1896)、『創造的進化』(1907)、『道徳と宗教の二源泉』(1932)など。
平賀 裕貴(ヒラガ ヒロタカ)
平賀 裕貴(ヒラガ ヒロタカ)
1983年生まれ。立教大学大学院博士課程修了。博士(文学)。立教大学ほか非常勤講師。主な業績に『アンリ・ベルクソンの神秘主義』(論創社、2022年)、共著『ベルクソン思想の現在』(書肆侃々房、2022年)、ベルクソン『笑い』(共訳、ちくま学芸文庫、2016年)がある。
凡 例
参照した蔵書の略号
書簡 一九二五年─一九四〇年
補 遺
訳者あとがき
『論集』 以後に公開されたベルクソン書簡を含む文献の一覧
人名総索引
参照した蔵書の略号
書簡 一九二五年─一九四〇年
補 遺
訳者あとがき
『論集』 以後に公開されたベルクソン書簡を含む文献の一覧
人名総索引