叢書・ウニベルシタス 775
人間の美的教育について〈新装版〉
四六判 / 196ページ / 上製 / 価格 2,750円 (消費税 250円)
ISBN978-4-588-09934-2 C1310 [2011年02月 刊行]
ISBN978-4-588-09934-2 C1310 [2011年02月 刊行]
古典主義的文化、合理主義的形式に立ち向かい、詩人の情熱を通して精神の自由、時代の革新を希求したシラーの論文的詩篇。疾風怒濤時代の帰結を最も良く語る古典的名著。訳者による本書の「展開」と「反映」を付す。〔哲学・美学〕
F.v.シラー(シラー フリードリヒ・フォン)
1759-1805.ドイツ・マルバッハ生まれの詩人・劇作家.陸軍士官学校で法学と医学を学び,軍医となる.当時の「シュトゥルム・ウント・ドラング」の時代の潮流のなかで処女作『群盗』(1781)を仕上げ好評を得,その後再び軍隊には戻らなかった.マンハイム,ドレスデンなどに住居を移し,1788年にイェーナ大学の歴史学教授となる.シラーは天性の劇作家とも評され,歴史を背景に己れの思想を織り込んだ数多くの作品を書き,代表作には上記の『群盗』のほか『ドン・カルロス』(87),『ヴァレンシュタイン三部作』(98-99)などがある.またシラーは詩人ゲーテと親交し,ゲーテ自身の編集になる千通を超える『往復書簡集』(1829)が知られている.
※上記内容は本書刊行時のものです。