ローマ教会との決別、ピルグリム・ファーザーズのアメリカ入植、宗教改革と市民革命、帝国主義と海外ミッション、両大戦とパレスチナ問題、そして北アイルランド紛争、スコットランド独立問題へ──つねに世界史を動かしつづけてきたイギリスの宗教をその起源から20世紀まで概観し、キリスト教各派にとどまらず古代民間信仰、イスラム、仏教、近年の新興宗教も網羅的に論じる圧倒的通史。
シェリダン・ギリー(ギリー,S.)
(Sheridan Gilley)
ダラム大学神学部講師。近現代の教会について研究。著書にNewman and His Age (1991)、共編著にThe Irish in the Victorian City (1985), The Irish in Britain, 1815-1939 (1989)ほか。
ウィリアム・J・シールズ(シールズ,W.J.)
(William J. Sheils)
ヨーク大学グッドリック・カレッジ学寮長、社会経済史講師。ピューリタニズムやイングランド宗教改革史について研究、史料編纂にも関わる。1990年までStudies in Church History編集者。Journal of Ecclesiastical History編集委員。
指 昭博(サシ アキヒロ)
大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、神戸市外国語大学教授。著書に『図説 イギリスの歴史』(河出書房新社、2002年)、『イギリス宗教改革の光と影』(ミネルヴァ書房、2010年)ほか。
並河 葉子(ナミカワ ヨウコ)
大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、神戸市外国語大学教授。論文に「世紀転換期のミッションと大英帝国」(木村和男編『世紀転換期のイギリス帝国』ミネルヴァ書房、2004年、所収)、「イギリス帝国と女性宣教師」(駒込武・橋本伸也編『帝国と学校』昭和堂、2007年、所収)。
※上記内容は本書刊行時のものです。はしがき
序論(シェリダン・ギリー/W・J・シールズ)
第 I 部 改宗とキリスト教世界
第1章 ローマン・ブリテンの宗教(マーティン・ヘニッグ)
第2章 アングロ=サクソン期イングランドの宗教(ジェラルド・ボナー)
第3章 ノルマン征服から黒死病まで(ロザリンド・ヒル)
第4章 中世後期の信心(ノーマン・タナー)
第5章 中世のウェールズと宗教改革(グランモア・ウィリアムズ)
第6章 中世スコットランドの宗教生活(マイケル・リンチ)
第 II 部 改革・復興・啓蒙
第7章 スコットランドの教会──宗教改革から教会分裂まで(ジェイムズ・K・カメロン)
第8章 イングランドの宗教改革 一五二○~一六四○年(W・J・シールズ)
第9章 ステュアート・ハノーヴァ朝イングランドのアングリカニズム(イアン・グリーン)
第10章 急進派と非国教会 一六○○~一七五○年(マイケル・マレット)
第11章 イングランドでの理性的宗教(デイヴィッド・A・ペイリン)
第12章 宗教改革から解放までのカトリック信仰(W・J・シールズ)
第13章 一八世紀イギリスにおける福音主義の復活(W・R・ウォード)
第 III 部 工業化・帝国・アイデンティティ
第14章 一八○○年以降の教会と国家(エドワード・ノーマン)
第15章 一九世紀のイングランド国教会(シェリダン・ギリー)
第16章 イギリスにおける工業化後の宗教生活 一八三○~一九一四年(デイヴィッド・ヘンプトン)
第17章 イングランドの福音主義非国教徒と文化 一八四○~一九四○年(クライド・ビンフィールド)
第18章 イングランドにおけるローマ・カトリック教会 一七八○~一九四○年(シェリダン・ギリー)
第19章 一八○○年以降のスコットランドとウェールズにおける宗教と共同体(キース・ロビンス)
第20章 イギリスの宗教と世界──ミッションと帝国 一八○○~一九四○年(ピーター・ウィリアムズ)
第21章 世俗主義者と合理主義者 一八○○~一九四○年(エドワード・ロイル)
第 IV 部 現代イギリス
第22章 イギリスのユダヤ教徒(ジョナサン・G・キャンベル)
第23章 両大戦間期の宗教生活 一九二○~一九四○年(ステュアート・ミューズ)
第24章 一九四五年以降のイングランドのキリスト教会──教会一致と社会的な関心(アラン・M・サゲイト)
第25章 現代イギリスにおける宗教の多元性(ポール・バダム)
第26章 世俗化と将来(アラン・D・ギルバート)
訳者あとがき
年表
文献案内
索引
序論(シェリダン・ギリー/W・J・シールズ)
第 I 部 改宗とキリスト教世界
第1章 ローマン・ブリテンの宗教(マーティン・ヘニッグ)
第2章 アングロ=サクソン期イングランドの宗教(ジェラルド・ボナー)
第3章 ノルマン征服から黒死病まで(ロザリンド・ヒル)
第4章 中世後期の信心(ノーマン・タナー)
第5章 中世のウェールズと宗教改革(グランモア・ウィリアムズ)
第6章 中世スコットランドの宗教生活(マイケル・リンチ)
第 II 部 改革・復興・啓蒙
第7章 スコットランドの教会──宗教改革から教会分裂まで(ジェイムズ・K・カメロン)
第8章 イングランドの宗教改革 一五二○~一六四○年(W・J・シールズ)
第9章 ステュアート・ハノーヴァ朝イングランドのアングリカニズム(イアン・グリーン)
第10章 急進派と非国教会 一六○○~一七五○年(マイケル・マレット)
第11章 イングランドでの理性的宗教(デイヴィッド・A・ペイリン)
第12章 宗教改革から解放までのカトリック信仰(W・J・シールズ)
第13章 一八世紀イギリスにおける福音主義の復活(W・R・ウォード)
第 III 部 工業化・帝国・アイデンティティ
第14章 一八○○年以降の教会と国家(エドワード・ノーマン)
第15章 一九世紀のイングランド国教会(シェリダン・ギリー)
第16章 イギリスにおける工業化後の宗教生活 一八三○~一九一四年(デイヴィッド・ヘンプトン)
第17章 イングランドの福音主義非国教徒と文化 一八四○~一九四○年(クライド・ビンフィールド)
第18章 イングランドにおけるローマ・カトリック教会 一七八○~一九四○年(シェリダン・ギリー)
第19章 一八○○年以降のスコットランドとウェールズにおける宗教と共同体(キース・ロビンス)
第20章 イギリスの宗教と世界──ミッションと帝国 一八○○~一九四○年(ピーター・ウィリアムズ)
第21章 世俗主義者と合理主義者 一八○○~一九四○年(エドワード・ロイル)
第 IV 部 現代イギリス
第22章 イギリスのユダヤ教徒(ジョナサン・G・キャンベル)
第23章 両大戦間期の宗教生活 一九二○~一九四○年(ステュアート・ミューズ)
第24章 一九四五年以降のイングランドのキリスト教会──教会一致と社会的な関心(アラン・M・サゲイト)
第25章 現代イギリスにおける宗教の多元性(ポール・バダム)
第26章 世俗化と将来(アラン・D・ギルバート)
訳者あとがき
年表
文献案内
索引
書評掲載
「図書新聞」(2015年2月28日号/山中弘氏・評)に紹介されました。
「西洋史学」(257号/村岡健次氏・評)に紹介されました。