原子力の開発と情報化社会をもたらした第三次産業革命後の労働と消費生活における人間疎外の状況を洞察し、技術の専制支配による新たな全体主義の形而上学的根拠を暴いて、変革のための指針を提示する。
G.アンダース(アンダース ギュンター)
(Günther Anders)
1902年ブレスラウに生まれる(本名はギュンター・シュテルン)。フッサールのもとで哲学を学び、学位取得後パリやベルリンで哲学にかんする論文を書くとともにジャーナリストとして評論活動を行なう。ハンナ・アーレントと結婚し、離婚。1933年パリへ、次いで1936年にアメリカ合衆国へ亡命し、さまざまな仕事につく。とくに工場労働者としての経験は、執筆活動の重要な契機となる。1945年以降、核に反対する活動を積極的に展開し、国際的反核運動の指導者となる。邦訳された著書に、『時代おくれの人間』上下、『世界なき人間:文学・美術論集』、『異端の思想』、『塔からの眺め』(いずれも青木隆嘉訳、法政大学出版局)、『われらはみな、アイヒマンの息子』(岩淵達治訳、晶文社)などがある。アムステルダム亡命文学賞、イタリア・レジスタンス賞、批評家賞、バイエルン美術アカデミー文学賞、オーストリア文化賞、ウィーン出版文化賞、フランクフルト市アドルノ賞などを受賞。1992年12月死去。
まえがき
序論 三つの革命(一九七九年)
時代おくれの外観
時代おくれの唯物論(一九七八年)
時代おくれの製品(一九五八年)
時代おくれの人間世界(一九五八年/一九六一年)
時代おくれの大衆(一九六一年)
時代おくれの労働(一九七七年)
時代おくれの機械Ⅰ(一九六〇年)
時代おくれの機械Ⅱ(一九六九年)
時代おくれの哲学的人間学(一九七九年)
時代おくれの個人
時代おくれのイデオロギー(一九七八年)
時代おくれの順応主義(一九五八年)
時代おくれの国境(一九七九年)
時代おくれのプライバシー(一九五八年)
時代おくれの死(一九七九年)
時代おくれの現実性(一九六〇年)
時代おくれの自由
時代おくれの歴史Ⅰ(一九七八年)
時代おくれの歴史Ⅱ(一九七八年)
時代おくれの歴史Ⅲ(一九七八年)
時代おくれの空想(一九五五年)
時代おくれの「正しいもの」(一九七九年)
時代おくれの時間と空間(一九五九年)
時代おくれの真面目さ(一九六八年)
時代おくれの「意味」(一九七二年)
時代おくれの利用(一九七九年)
時代おくれの無能力(一九七五年)
時代おくれの悪(一九六六年)
方法論的考察(一九七九年)
原注
訳者あとがき
序論 三つの革命(一九七九年)
時代おくれの外観
時代おくれの唯物論(一九七八年)
時代おくれの製品(一九五八年)
時代おくれの人間世界(一九五八年/一九六一年)
時代おくれの大衆(一九六一年)
時代おくれの労働(一九七七年)
時代おくれの機械Ⅰ(一九六〇年)
時代おくれの機械Ⅱ(一九六九年)
時代おくれの哲学的人間学(一九七九年)
時代おくれの個人
時代おくれのイデオロギー(一九七八年)
時代おくれの順応主義(一九五八年)
時代おくれの国境(一九七九年)
時代おくれのプライバシー(一九五八年)
時代おくれの死(一九七九年)
時代おくれの現実性(一九六〇年)
時代おくれの自由
時代おくれの歴史Ⅰ(一九七八年)
時代おくれの歴史Ⅱ(一九七八年)
時代おくれの歴史Ⅲ(一九七八年)
時代おくれの空想(一九五五年)
時代おくれの「正しいもの」(一九七九年)
時代おくれの時間と空間(一九五九年)
時代おくれの真面目さ(一九六八年)
時代おくれの「意味」(一九七二年)
時代おくれの利用(一九七九年)
時代おくれの無能力(一九七五年)
時代おくれの悪(一九六六年)
方法論的考察(一九七九年)
原注
訳者あとがき
書評掲載
「日経新聞」の「半歩遅れの読書術」(2021年4月21日付/岡田温司氏・評)にて紹介されました。