叢書・ウニベルシタス 973
眼に映る世界〈新装版〉
映画の存在論についての考察
ISBN978-4-588-14069-3 C1310 [2022年06月 刊行]
スタンリー・カヴェル(カヴェル スタンリー)
(Stanley Cavell)
1926年、アメリカ・ジョージア州アトランタに生まれる。47年、カリフォルニア大学バークリー校で文学士号取得(音楽専攻)。61年、ハーヴァード大学で博士号取得(哲学専攻)。63年より同大学哲学部で教鞭をとる。96-97年、アメリカ哲学会(東部支部)会長。97年よりハーヴァード大学哲学部名誉教授。特定の「学派」に属さず、日常言語の哲学、文学と文芸批評、美学、政治学、映画とオペラ研究などで、哲学の境界と精神を広げ、生活・文化・教育が意味するもののヴィジョンを追究している。『センス・オブ・ウォールデン』(法政大学出版局)、『哲学の〈声〉──デリダのオースティン批判論駁』、共著『〈動物のいのち〉と哲学』(春秋社)の邦訳があるほか、主著にMust We Mean What We Say?(1969); The Claim of Reason: Wittgenstein, Skepticism, Morality, and Tragedy(1979); Pursuits of Happiness: The Hollywood Comedy of Remarriage(1981); Disowning Knowledge in Seven Plays of Shakespeare(1987); Little Did I Know: Excerpts from Memory(2010)など。
石原 陽一郎(イシハラ ヨウイチロウ)
(Stanley Cavell)
1926年、アメリカ・ジョージア州アトランタに生まれる。47年、カリフォルニア大学バークリー校で文学士号取得(音楽専攻)。61年、ハーヴァード大学で博士号取得(哲学専攻)。63年より同大学哲学部で教鞭をとる。96-97年、アメリカ哲学会(東部支部)会長。97年よりハーヴァード大学哲学部名誉教授。特定の「学派」に属さず、日常言語の哲学、文学と文芸批評、美学、政治学、映画とオペラ研究などで、哲学の境界と精神を広げ、生活・文化・教育が意味するもののヴィジョンを追究している。『センス・オブ・ウォールデン』(法政大学出版局)、『哲学の〈声〉──デリダのオースティン批判論駁』、共著『〈動物のいのち〉と哲学』(春秋社)の邦訳があるほか、主著にMust We Mean What We Say?(1969); The Claim of Reason: Wittgenstein, Skepticism, Morality, and Tragedy(1979); Pursuits of Happiness: The Hollywood Comedy of Remarriage(1981); Disowning Knowledge in Seven Plays of Shakespeare(1987); Little Did I Know: Excerpts from Memory(2010)など。
序
1 仲間たちをめぐる自叙伝
2 視覚と音
3 写真とスクリーン
4 観客、俳優、スター
5 類型的人物、シリーズ、ジャンル
6 起源についての諸説
7 ボードレールと映画の神話
8 軍人と女性
9 ダンディ
10 神話の終焉
11 映画のメディウムとメディア
12 死すべきものとしての世界──絶対的年齢と若さ
13 全体性としての世界──カラー
14 自動性
15 余論──いくつかのモダニズム絵画
16 展示と自己言及
17 カメラの介入
18 テクニックの言明
19 沈黙の認知
続・眼に映る世界
〈訳者解説〉なぜ映画が哲学の問題たり得るのか?
原注
訳注
人名・作品名索引