叢書・ウニベルシタス 942
自動車と移動の社会学
オートモビリティーズ
ISBN978-4-588-00942-6 C1336 [2010年09月 刊行]
マイク・フェザーストン(フェザーストン,M.)
1946年生まれ.ノッティンガム・トレント大学研究教授,理論・文化・社会研究所(Theory, Culture & Society Centre)所長.『理論・文化・社会』(Theory, Culture & Society)編集長,『身体と社会』(Body & Society)共同編集者.専門は社会学,コミュニケーション研究.主著にConsumer Culture and Postmodernism, 1991 (2nd ed. 2007)(川崎賢一・小川葉子編著訳・池田緑訳『消費文化とポストモダニズム』恒星社厚生閣),Undoing Culture, 1995(西山哲郎・時安邦治訳『ほつれゆく文化』法政大学出版局)など.
ナイジェル・スリフト(スリフト,N.)
1949年生まれ.ウォーリック大学副学長,ブリストル大学名誉教授.専門は人文地理学.主著にSpatial Formations, 1996, Knowing Capitalism, 2005, Non-Representational Theory, 2007(いずれも未邦訳)など.
ジョン・アーリ(アーリ,J.)
1946年生まれ.ランカスター大学特別教授.専門は社会学.主著にThe Anatomy of Capitalist Societies, 1981(清野正義監訳『経済・市民社会・国家』法律文化社),The Tourist Gaze, 1990(加太宏邦訳『観光のまなざし』法政大学出版局),Consuming Places, 1995(吉原直樹・大澤善信監訳『場所を消費する』法政大学出版局),Sociology beyond Societies, 2000(吉原直樹監訳『社会を越える社会学』法政大学出版局)など.
近森 高明(チカモリ タカアキ)
1974年生まれ.2002年,京都大学大学院文学研究科博士後期課程(社会学専攻)研究指導認定退学.京都大学博士(文学).日本学術振興会特別研究員を経て,2006年より日本女子大学人間社会学部講師.専攻は文化社会学.著書に『ベンヤミンの迷宮都市──都市のモダニティと陶酔経験』(世界思想社,2007年),主要論文に「街路空間における〈光〉の管理化──1920年代後半日本における街路照明の問題化」(『社会学評論』第55巻4号,2005年)など.
※上記内容は本書刊行時のものです。*マイク・フェザーストン 1
自動車移動の「システム」
*ジョン・アーリ 39
都市をドライブする
*ナイジェル・スリフト 63
運転者 - 自動車
*ティム・ダント 95
移動性と安全性
*イェルク・ベックマン 125
◉自動車移動とナショナル・アイデンティティ
表象、地理、運転の実践
*ティム・エデンサー 161
◉自動車とネーション
戦間期におけるイギリスとドイツの自動車移動観
*ルディ・コーシャ 195
◉ドライブの場所
マルク・オジェ、非 - 場所、イギリスのM1高速道路の地理
*ピーター・メリマン 229
◉自動車の三つの時代
自動車の文化的論理
*デイヴィッド・ガートマン 263
◉オート・クチュール(Auto Couture)
戦後フランスの自動車を考える
*デイヴィッド・イングリス 309
◉自動車が動かす感情
自動車を感じること
*ミミ・シェラー 347
自動車移動とサウンドの力
*マイケル・ブル 381
高速道路でオフィスワークをする
*エリック・ロリエ 411
〔解説〕 移動研究のフロンティア
*吉原直樹 437
訳者あとがき 449