叢書・ウニベルシタス 1138
生き方としての哲学
J.カルリエ,A. I.デイヴィッドソンとの対話
ISBN978-4-588-01138-2 C1310 [2021年12月 刊行]
ピエール・アド(アド ピエール)
(Pierre Hadot)
1922年生。パリのカトリック家庭に生まれ,神学教育を受ける。15歳で高等神学校に進級,22歳で司祭の資格を得たのち,ソルボンヌで神学・哲学・文献学を学ぶ。27歳でCNRS(フランス国立科学研究センター)の研究員となり,宗教界を離れて哲学の道を選ぶ。文献学の研究を土台として,古代ギリシア思想と新プラトン主義,とくにプロティノス研究で著名となる。1963年にはEPHE(高等研究実習院)のディレクター,82年にはミシェル・フーコーの推薦もありコレージュ・ド・フランスの教授に就任。2010年没。著作に『プロティノス──純一なる眼差し』(Protin ou la simplicité du regard, 1963),『古代哲学とは何か』(Qu’est-ce que la philosophie antique?, 1995),『内面の砦──マルクス・アウレリウス『自省録』入門』(La Citadelle intérieure, 1992),『生を忘れるな──ゲーテと精神的修練の伝統』(N’oublie pas de vivre, 2008),『イシスのヴェール』(法政大学出版局)ほか多数。
小黒 和子(オグロ カズコ)
東京女子大学文理学部英米文学科卒業。米国ワシントン大学大学院修士課程修了。元東京女子大学助教授,元早稲田大学非常勤講師。主な著書に『詩人の目─コールリッジを読む』(校倉書房),訳書にアド『イシスのヴェール─自然概念の歴史をめぐるエッセー』(法政大学出版局),S. T.コウルリッジ『文学的自叙伝─文学者としての我が人生と意見の伝記的素描』(共訳,法政大学出版局),M.ニコルソン『暗い山と栄光の山』(国書刊行会),『円環の破壊』(みすず書房)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。第一章 教会の法衣のもとで
第二章 研究・教育・哲学
第三章 哲学の言述
第四章 解釈・客観性・誤読
第五章 合一体験と哲学的生
第六章 精神の修練としての哲学
第七章 生き方としての哲学、知の探求としての哲学
第八章 ソクラテスからフーコーまで──ひとつの長い伝統
第九章 受け入れがたいもの?
第十章 いま在ることがわれわれの幸福
結びとして
訳 注
訳者あとがき
人名索引
書評掲載
「図書新聞」(2022年04月23日号/林洋輔氏・評)に紹介されました。