叢書・ウニベルシタス 1167
レヴィナスの論理

四六判 / 274ページ / 上製 / 価格 3,630円 (消費税 330円) 
ISBN978-4-588-01167-2 C1310 [2024年02月 刊行]

内容紹介

レヴィナスより継承した〈他者〉という問題を生涯にわたり考究しつづけたリオタールによるレヴィナス論集。リオタールの国家博士論文『言説、形象』と主著『文の抗争』とを接続する言語論的転回の始発点を示す表題作、ハイデガーおよびユダヤ性をめぐりリオタールとレヴィナスが対峙したセーヴル討論の記録「知とは別様に」ほか五篇と、P・オーディによる序文、G・スフェズによる解題を収録。

著訳者プロフィール

ジャン=フランソワ・リオタール(リオタール ジャン フランソワ)

ジャン=フランソワ・リオタール(Jean-François Lyotard)
1924年、ヴェルサイユに生まれる。現象学およびマルクス、フロイトの批判的再検討を通じて政治・経済・哲学・美学など多方面にわたる理論的・実践的活動を展開、20世紀後半のフランスを代表する思想家・哲学者として広く知られる。パリ第8大学教授を経て、国際哲学院を設立、学院長を務めた。1998年4月死去。日本語訳に『現象学』(白水社)、『漂流の思想──マルクスとフロイトからの漂流』(国文社)、『ポスト・モダンの条件──知・社会・言語ゲーム』、『聞こえない部屋──マルローの反美学』(以上、水声社)、『経験の殺戮──絵画によるジャック・モノリ論』(朝日出版社)、『こどもたちに語るポストモダン』(ちくま学芸文庫)、『ハイデガーと「ユダヤ人」』、『リオタール寓話集』(以上、藤原書店)、『インファンス読解』(未來社)、『知識人の終焉』、『文の抗争』、『熱狂──カントの歴史批判』、『遍歴──法、形式、出来事』、『リビドー経済』、『異教入門──中心なき周辺を求めて』、『震える物語』(共著)、『非人間的なもの──時間についての講話』、『言説、形象(ディスクール、フィギュール)』、『なぜ哲学するのか?』『崇高の分析論──カント『判断力批判』についての講義録』(以上、法政大学出版局)などがある。

松葉 類(マツバ ルイ)

松葉 類 1988年生まれ。京都大学文学部研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学)。フランス現代思想、ユダヤ思想。現在、立命館大学間文化現象学研究センター客員協力研究員。著書に『飢えた者たちのデモクラシー──レヴィナス政治哲学のために』(ナカニシヤ出版)、共訳書にフロランス・ビュルガ『猫たち』(法政大学出版局)、ミゲル・アバンスール『国家に抗するデモクラシー──マルクスとマキァヴェリアン・モーメント』(法政大学出版局)、エマヌエーレ・コッチャ『メタモルフォーゼの哲学』(勁草書房)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

本書の紹介(ポール・オーディ)

第Ⅰ部

レヴィナスの論理
知とは別様に
 第一討議
 第二討議

第Ⅱ部

規制的言表における他者と、自律の問題
他者の諸権利
刃の乱れ──(〈隠喩〉)を称えて

〈他者〉の厚み(ジェラール・スフェズ)
 カントとレヴィナス──アプローチの近縁性
 カントを超えた歩み
 〈あなたは為すべし〉という文と他者の諸権利
 〈他者〉か複数の〈他者たち〉か
 切っ先の乱れ
 極端さと慎重さ

訳者あとがき

関連書籍

『言説、形象(ディスクール、フィギュール)』
ジャン=フランソワ・リオタール:著
『文の抗争』
ジャン=フランソワ・リオタール:著